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2桁勝利へ本塁打厳禁を…中日・小笠原の今季の数字が語る改善点 被弾の多くが3回までで打たれると“ほぼ負け”

2021年12月5日 10時49分

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中日・小笠原

中日・小笠原

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その5
 今季の小笠原慎之介は、初の規定投球回数に達し、飛躍を遂げた。まず胸を張っていいのが、4番打者を2割1分9厘に封じたことだ。自身では6番、2番に次いで低く(つまり9番よりいい)、セ・リーグの規定投球回数到達者9人の中でも、同僚の柳に次いで強かった。
 「本能的に試合のキーがわかっているということなので、来年の自信になりますよね」
 よく頑張ったシーズンだからこそ、ここから先は苦言を呈したい。被本塁打16本は、リーグ5位タイ。元々被弾は多いが、4番を抑えるのと同じように「試合のキー」の嗅覚にたけている彼は、ほとんどがソロである。今季も13本がソロ。ヒットで取られようが、本塁打で取られようが、1点は1点。僕はずっとそう思ってきたが、ある数字を見て考えを改めた。
 本塁打を打たれたらチームは1勝8敗(自身も1勝7敗)。誰でもそんなものかとも思いきや、小笠原より多い戸郷(巨人、19本)や九里(広島、18本)、同数の森下(同)は勝ち越していた。内訳は先制が8、同点、勝ち越しが各1。「痛恨の…」という一打はないが、被弾していない試合の小笠原は7勝3敗なのだから、ソロなら仕方ない説は崩れてしまう。
 「先に打たれているのがいけないんですね。気を抜いているわけではないですが…」
 10本が3回まで。エンジンがかかる前に食らった一発が、結局は決勝点になっている。さらには実に15本がビジター。通算24勝のうち19勝がビジターだった小笠原なのに、今季はホームの防御率1・85に対して、ビジターでは4・87だったのも被弾数と大いに関係がありそうだ。
 「ようやくバンテリンが投げやすいと思えるようになったので、バランスが取れれば…。ビジターが嫌だとは思わなかったですが、点を取られちゃいけないという思いが強くなりすぎた。来年は(本拠地のお立ち台でもらえる)ドアラも欲しい。でもビジターでも抑えられるよう頑張ります」
 狙うは2桁勝利。そのためには本塁打厳禁を肝に銘じたい。
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