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武家屋敷 冬の装いでござる 金沢

2021年12月5日 05時00分 (12月5日 10時48分更新)
雪から土塀を守るため、次々と取り付けられる薦=4日、金沢市長町で(中嶋大撮影)

雪から土塀を守るため、次々と取り付けられる薦=4日、金沢市長町で(中嶋大撮影)

 金沢市長町武家屋敷跡の土塀を雪や氷結から守る「薦(こも)掛け」の作業が四日、始まった。訪れた観光客らは写真を撮るなど風情ある冬支度の様子を見守った。土塀は総延長約千百メートル。二日間かけて薦が掛けられる。
 金沢職人大学校の実習生や石川県造園業協同組合の職人ら三十人が作業した。わらを編んで作った薦一枚は、幅三百六十センチ、高さ九十五センチ。塀の屋根を支える木から縄を垂らして薦をつり上げ、高さをそろえて取りつけていった。
 千葉県から観光で訪れた自営業安田和也さん(64)は「雪つりと並ぶ金沢の冬の風物詩と聞いていた。直接作業を見られて良かった」と目を細めた。
 市による薦掛け作業は三十六年目。市の担当者は「土壁を守るための作業だが、副次的に薦も貴重になってきた。協力してくれる住民や職人らのおかげで、今も続けられている」と話した。薦は来年三月中旬に取り外す予定。

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