本文へ移動

長渕剛、ギター1本 アコースティック形式のステージで魅了 約2年ぶり全国ツアーに「夢じゃないね。やっと会えたね!」

2021年12月4日 04時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
満員のファンを前にギター1本で熱いパフォーマンスを届ける長渕剛。後方は「日蝕」をコンセプトにしたステージセット=よこすか芸術劇場で(Photo by Hayato Ichihara)

満員のファンを前にギター1本で熱いパフォーマンスを届ける長渕剛。後方は「日蝕」をコンセプトにしたステージセット=よこすか芸術劇場で(Photo by Hayato Ichihara)

 ミュージシャンの長渕剛(65)の約2年ぶり全国ツアー(全6公演)が3日、神奈川県横須賀市のよこすか芸術劇場で開幕した。新型コロナウイルスの感染対策を徹底した上で満員のファンを動員。いつものようにこぶしを上げて一緒に歌うのではなく、久々のファンとの再会を喜びながら、ギター1本によるアコースティック形式のステージで自身の原点に立ち返り、じっくりと聴かせるステージで魅了。今ツアーのテーマ曲となる新曲「REBORN」も初披露した。
 声出し禁止のため、通常であれば開演前に会場に響き渡る恒例の「ツヨシコール」が聞こえない。客席を埋めたファンたちは叫びたい気持ちをグッと抑え、手拍子で主役の登場を待った。そして万雷の拍手に迎えられて登場した長渕は「夢じゃないね。やっと会えたね!」と総立ちになった客席を見渡しながら「いつもと違うけど、心のこぶしがグーッと上がるようにみんなでコンサート作っていこう、いいな?」と呼びかけた。
 サポートメンバーをまったく入れず、1人でファンと向き合った。手にしたのはギター1本とハーモニカだけ。曲ごとに歌詞の意味合いを考え、「ここまでやるか?」というところまで音作りにこだわったという。1曲目を歌い終わると「ヤバいね、グッときたよ」と感極まった。
 歓声の代わりに手拍子を送って次の曲を待つファンに「いいねぇ。言葉にできない、口にできないもどかしさを体でなんとか伝えようとする。俺たち恋人同士みたいだな!」とおどけつつ、感染対策のルールを守るファンへのリスペクトを込めつつ、「一緒に歌いたくなるよな? ハミングなら大丈夫だよね」とマスク越しのファンと声を重ねる場面もあった。
 懐かしい楽曲も織り交ぜながら選曲した全14曲は、ほとんどが弾き語りにぴったりな、しっとりと聴かせるスローナンバー。コロナ禍を生きる人たちへの希望の歌として、歌手AIの客演で配信した楽曲「しゃくなげ色の空」や、今年7月17日放送のTBS系音楽特番「音楽の日」で初披露した「アゲハチョウの子守唄」などを披露した。
 「それぞれが描いている人生のシナリオの中で思う存分、僕の歌を通していただいて、一つ一つの言葉や音が聴いていただいた方の心の中に染み込んでいくようなものを演出したつもりです」
 ステージセットのコンセプトは「日蝕(にっしょく)」。後方から差し込む光を円形の影が遮断している。コロナ禍で一変してしまった世界を表現しているかのようだ。それでも「人は何度でも生まれ変われるさ」というメッセージとともに、えたいの知れない不安をみんなで払拭(ふっしょく)しようという思いを込めて最後に新曲「REBORN」を歌った。
 「来年ぐらいは一緒に大声出して歌えたらいいよね!」。今ツアーは29日まで関東地区での6公演だが、来年はさらに大きな規模での開催を計画している。再びこぶしが上がるステージを目指して。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ