村田VSゴロフキン戦延期で費用約4000万円フイ ホテルのワンフロア貸し切って万全準備したのに
2021年12月3日 18時46分
ボクシングの帝拳ジムは3日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で29日に予定していたWBAミドル級王者・村田諒太(35)=帝拳=と、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=との同級2団体王座統一戦を来春に延期すると発表した。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の水際対策が強化された影響だという。同日予定のWBOフライ級タイトル戦も延期。また、志成ジムも同日、31日に予定していたWBOスーパーフライ級王者・井岡一翔(32)=志成=とIBF同級王者の統一戦のの中止を発表した。
日本ボクシング史上最大のメガマッチ、村田VSゴロフキン戦がオミクロン株によって延期された。総予算20億円超という破格の試合だった。
「感染対策が最優先。これから2週間ほどはそれを見極めたい。それほど影響がないようなら1、2月の開催も考えているが、感染が拡大するようならそれ以降になるだろう」と帝拳ジムの本田明彦会長。公式ホームページでは来春の開催を目指すとしている。
主催する帝拳ジムは外国人の新規入国が停止される前に全ての書類をそろえ、ゴロフキン一行の隔離のため約4000万円の予算を用意。高級ホテルのワンフロアを貸し切ったうえ、専用エレベーターも用意する万全の準備を整えてきた。それらにかかった多額の費用が無となる。
日本国内で試合を中継するアマゾンプライムビデオ、国外の中継を行うDAZN(ダゾーン)をはじめ、全関係者が試合の中止ではなく延期での開催に合意している。
村田は3日に自身のSNSを更新。ファンへのお礼とおわび、政府の対応への支持を表明したうえで「私個人としては今回の事は真に自分の人生を愛するための試練だと受け止めております」とコメントするとともに中止ではなく延期だと強調した。
ゴロフキンも自らのツイッターに「日本での試合が延期され、深く失望している。だが、公衆の健康と安全が最優先。できるだけ早くリョウタと対戦できることを楽しみにしている」と記した。
両者の意欲に変わりはない。待つ時間は長くなっても、全世界のボクシングファンが注目するメガマッチは来春に開催される見込みだ。
【合わせて読みたい】
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