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祖父との思い出 隠し味 レトルト能登牡蠣チャウダー人気

2020年5月20日 02時00分 (5月27日 03時56分更新)

レトルト食品「能登牡蠣チャウダー」を手に笑顔の森本敬一さん=穴水町川島で

米国に留学していた若かりし頃の森本藤三さん

穴水・森本さんら自信作

 新型コロナウイルス感染拡大で自宅での食事が増える中、カキやワインなど能登の食材をふんだんに使ったレトルト食品「能登牡蠣チャウダー」の人気が高まっている。多い時には一日百二十個の注文が入るほど。地元食材などで商品開発をする会社「クリエイト」(穴水町川島)を営む森本敬一さん(49)らが二〇一四年から販売する。亡き祖父との思い出の味をヒントに、毎年少しずつ改良を重ねてきた自信作だ。(森本尚平)
 森本さんが代表を務める、料理で能登の魅力をPRする団体「チーム能登喰(く)いしん坊」が一〇年ごろから催しを中心に屋台でチャウダーを販売。「商品化してほしい」という声に応えてレトルト食品として売り始めた。能登かきや能登ワインに加え、珠洲市の揚げ浜塩、能登町の魚醤(ぎょしょう)いしるなど能登産の食材を使い人気が高い。
 「じいちゃんの味を再現したい」と森本さんは商品化に取り組んだ。一九八四年に八十二歳で亡くなった祖父の藤三さんは、二十代のころ、米・カリフォルニアに留学。鮮魚店でアルバイトをし、クラムチャウダーを販売していたという。森本さんは「小さい頃に祖母によく作ってとせがんでいた。その味をよく覚えていてチャウダーを思い付いた」と振り返る。
 日本ではアサリやハマグリを具材に使うクラムチャウダーだが、「穴水町ならではのものを」と代わりに能登かきを使用。野菜の食感を残すよう工夫したり、塩分濃度を調整したり、毎年細かい改良も続けてきた。今では「祖父の味を超えてしまった」と笑うほどの自信作に。森本さんは祖父の若かりし頃の写真を見ながら言う。「よくいろいろな所に食べに連れて行ってくれた。周りの人においしいものを振る舞って笑顔で喜んでもらうのがわが家のDNA」
 能登のまいもん(うまいもの)を自宅で味わってみては-。県内のスーパー「どんたく」や「カジマート」の一部で手に入る。一個八百六十四円(税込み)。

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