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8回の男は『真昼の男』でもあった…今季デーゲーム防御率0.00の中日・又吉 奏功した“生活習慣と左手”の改善

2021年12月3日 10時09分

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デーゲームの防御率が0.00だった今季の又吉

デーゲームの防御率が0.00だった今季の又吉

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その3
 非の打ちどころがなかった今季の又吉克樹だが、登板した66試合は2つに分けられる。41試合で1勝2敗5セーブ、22ホールドのナイターと、25試合で2勝3セーブ、11ホールドのデーゲームだ。特筆すべきは防御率。ナイターの2.04も十分に優秀だが、デーゲームは何と0.00(失点は2)だった。
 前年は3.18。「8回の男」が、実は「真昼の男」でもあったことを「初めて知った」と細い目を丸くした又吉だが、思い当たる理由はある。
 「去年からナイターの日でも、朝の7時半から8時までには一度、起きるようにしたんです。水を飲んだり、朝食を食べたりしています」
 この習慣が身に付いてから、ナイターでの「だるい、眠いがなくなった」。それ以上に効果てきめんだったのが、ナイター明けの土曜日だ。「パッと体が起きて、試合にスッと入っていける」。土、日は計26試合に投げて無失点。リリーバーは火曜日から日曜日まで、全試合スタンバイするが、疲労が蓄積するのは週末だ。登板が続くこともあれば、金曜日は移動と試合が重なることもある。週末に強い又吉は、ベンチはさぞや心強かったに違いない。
 「試合前に3,40分、湯船に漬かって体を温めていました。デーゲームやビジターでも(浴場がある球場なら)入っていました。1日の流れがスムーズになったんです」
 早起きと入浴。変えたのは生活習慣だけではない。又吉が感謝するのは中村紀洋打撃コーチのひと言だ。2019年の沖縄キャンプに解説者として来訪。投球練習を見終えて「もっと左手を上げてたやろ。あれが嫌だったのに」。下げたつもりはなく、知らぬ間に下がっていた。高く上げる左手は、打者の目線を釣っていたと同時に、右手の出どころも隠してくれていた。打者目線のアドバイス。「今のフォームができたのは、ノリさんのおかげなんです」と、しみじみ語った。
 頼もしき真昼の男はFA権を行使し、8日の公示を待つ。残るか、去るか。交渉は9日以降から可能となる。

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