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名工大、キャンパスをアートで彩る 愛知県芸大協力、絵画やオブジェ展示

2021年12月2日 16時00分 (12月2日 16時00分更新)
吹き抜けの部分にタペストリーが飾られた名工大4号館のイメージ図=名古屋工業大、愛知県立芸術大提供

吹き抜けの部分にタペストリーが飾られた名工大4号館のイメージ図=名古屋工業大、愛知県立芸術大提供

 名古屋工業大(名古屋市)は、構内の広場やホールなどを美術作品で彩る「アートフルキャンパス」の事業を始める。愛知県立芸術大(愛知県長久手市)の協力を得て、教授や学生らによる絵画やオブジェを展示するほか、コンサートも開く。コロナ禍で美術館や演奏会から縁遠くなった学生や教職員らに本物の芸術に触れてもらうことで、心豊かに研究や勉強など日々の活動に取り組んでもらう。 (出口有紀)
 事業は、名工大の木下隆利学長(68)が発案した。二〇二〇年二月、社会を変えるイノベーション(技術革新)に基づいた起業が盛んな米スタンフォード大を視察。美術館やコンサートホール、森を有する構内で、教員や学生らが伸び伸びと過ごす姿を見て「知識や能力も大事だが、芸術作品や自然に触れ、自分を見つめ直すこともイノベーションを生み出すには大切」と感じ、帰国後、県芸大に協力を呼び掛けた。
 本年度内に、ホールや研究棟に、県芸大の教員や学生らが手掛けたモザイクアートなど十三点を置く。大学会館などのコンクリート製の柱には両大学の学生が壁画を描くほか、県芸大が展示する犬型の彫刻作品が動くよう、名工大が改良するなど両大学の強みを生かした共同制作や研究にも取り組む。食堂などで、県芸大の学生らにピアノやバイオリンなどを演奏してもらうことも計画している。
 名工大は今回の事業に資金を充てるために基金を設置し、年内にも名工大の卒業生や東海地区の企業などへ寄付を募る。来年四月には両大学が協定を結び、より円滑に事業を進める。
 担当する名工大の須藤美音(みね)准教授(42)=施設マネジメント=は「無機質な大学構内にアートを取り入れることで、これからの社会で必要になる工学を考えるきっかけになる」と説明。県芸大の岩間賢准教授(47)=現代美術=は「美術と工学は『ものづくり』という点で共通し、近寄りやすい。アート研究や制作を社会にどう広げていけるか、実践的にやれる機会になる」と期待する。名工大のホームページで事業を紹介する動画が掲載されている。

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