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倦怠感、1カ月超の声 長引く副反応つらい

2021年12月2日 05時00分 (12月2日 05時02分更新)
主婦にタイ在住の次女から届いたワクチン接種日の写真。手が紫に変色している

主婦にタイ在住の次女から届いたワクチン接種日の写真。手が紫に変色している

  • 主婦にタイ在住の次女から届いたワクチン接種日の写真。手が紫に変色している
  • 接種から1カ月後のメッセージ。「日常は一変した」などと、苦しさを訴える
 ユースク取材班に、長引く新型コロナウイルスワクチンの副反応に関する疑問などが寄せられている。県には接種後に倦怠感(けんたいかん)などの副反応が一カ月以上続くといった訴えもある。全国では、漢方薬を取り入れた対症療法など、後遺症への対応が図られている。 (高橋雅人)
 浜松市中区の主婦(69)は、バンコク在住の次女(43)の副反応について投稿を寄せた。次女は、十月十七日にバンコクの医療機関でファイザー製のワクチンを打った直後から手足が紫に変色し、体調を崩した。発熱は二日ほどで治まったが、頭痛や目まい、息苦しさが続き、一カ月以上たっても一日通して働けない状態だという。
 次女によると、現地の脳神経外科で処方された薬では改善せず、二週間後に職場に復帰したがダウン。磁気共鳴画像装置(MRI)などの検査でも異常は見つからなかった。周りからは「接種が怖くて体調が悪くなったのでは」などと言われ、「誰も苦しみを理解してくれない」と、心身ともに苦しさを抱えている。

◆県窓口 相談目立つ

 県新型コロナウイルス対策課によると、県が設置している相談窓口には最近「副反応が長引いている」という訴えが目立つようになった。しかし、医療機関の受診を勧めるにとどまるのが現状だ。
 順天堂大順天堂医院(東京都文京区)は十月、主に新型コロナの後遺症を対象とした漢方外来を開設した。十一月中旬までの一カ月半で受診した三十一人のうち、二十三人が接種後に長期的な体調不良を訴える。年内の診療予約は既に埋まっており、問い合わせも後を絶たない。
 受診した三十一人は十六〜六十九歳で平均年齢は四十歳。女性が二十六人と84%を占める。症状は倦怠感が最も多く、集中力の低下、気分の落ち込み、不眠、脱毛など。
 担当する同大の原田佳尚特任助教(漢方先端臨床医学)は「ほとんどは既往症がなく、中には高校生もいる。接種との因果関係は証明できないが、思い当たる原因は接種しかなく、関係はあるのではないか」と話す。
 同医院では医療用漢方エキス製剤を用いる。血液検査をした上で、ビタミン剤や鉄、亜鉛など不足物質を補充。原田特任助教は「特効薬や有効な治療法があるわけではない。漢方でできる対症療法のいくつかを提案している」と説明する。
 漢方薬が合わなくて飲めない人や、飲んでも改善しない人もいる一方で、「調子が良くなった」と話す患者も一定数いる。原田特任助教は「因果関係があるとかないとかを言わずに、なるべく早く対症療法的な介入をすることが大事。早めに医療機関に相談するのをお勧めする」と強調する。
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