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【石川】エムザ 建て替えも検討 築50年 一部耐震基準満たさず

2021年12月1日 05時00分 (12月1日 09時54分更新)
建て替えが検討されている「金沢エムザ」の建物=今年3月、本社ヘリ「まなづる」から

建て替えが検討されている「金沢エムザ」の建物=今年3月、本社ヘリ「まなづる」から

  • 建て替えが検討されている「金沢エムザ」の建物=今年3月、本社ヘリ「まなづる」から
 百貨店「金沢エムザ」(金沢市武蔵町)が核テナントとなる建物について、運営会社の金沢丸越百貨店(同)が建て替えを検討していることが分かった。一部の建物が国の耐震基準を満たしていないほか、築五十年近くで老朽化が進んでいる。修繕費に毎年数千万円を計上していることもあり、地権者からも早期に対処するよう要望が上がっていた。
 建物は一九七三(昭和四十八)年に完成。A−E棟があり、C棟とD棟は市から耐震化が必要と指摘されている。また、十八階建てのホテル「ANAホリデイ・イン金沢スカイ」が入居し、最も規模が大きいB棟については当時の建築基準法の適用外で、設計者が独自に安全性を検討し、国に届け出ているのが現状だ。
 金沢丸越百貨店によると、地権者でつくるビル管理組合の臨時総会が十一月二十九日に開かれ、熱田隆明社長が建て替えを検討する考えを提案。組合員から反対意見は出なかった。
 耐震工事は十数億円と試算されているが、建物の耐用年数が大きく延びることはないという。建て替えの場合も百貨店の営業は続け、区画を分けて工事を進める案が検討されている。
 エムザは五年連続の最終赤字で今年三月末、運営する旧金沢名鉄丸越百貨店の経営権が名古屋鉄道(名古屋市)からディスカウントスーパーのヒーロー(茨城県牛久市)に譲渡された。
 金沢丸越百貨店は近く経営改革ビジョンをまとめ、三年以内の黒字転換を目指す方針。耐震問題は名鉄時代に計画が示されず、対応が注目されていた。
 同社の石野弘幸常務は「周辺商店街との関係もあり、エムザだけで完結する話ではない。一、二年では決められず、じっくり関係者と話をして耐震工事か建て替えかの方針を決めたい」と話した。

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