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【Dr.'Sサロン】抗菌薬 「上手に」使って  

2021年11月30日 05時00分 (11月30日 11時05分更新)
 抗菌薬(抗生物質)が効かない細菌を薬剤耐性菌と呼びます。十一月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間。薬剤耐性菌が増えると、肺炎などの細菌感染症に効く抗菌薬がなくなる可能性があり、国際的な問題になっています。
 細菌は生き延びるため環境に合わせて自分を変化させ、抗菌薬に耐えられるよう性質を変えていきます。抗菌薬を使えば使うほど耐性菌が増え、耐性菌が原因の感染症も増えます。このため、抗菌薬の適正な使用が大事です。
 抗菌薬は細菌感染症には効果がありますが、ウイルスには効きません。新型コロナウイルス感染症の治療に抗菌薬を使わないのは、ウイルスが原因のためです。風邪の原因もライノウイルスなどのウイルスです。つまり、風邪には抗菌薬が効きません。
 耐性菌を増やさないため、患者さんにお願いしたい三カ条があります。
 (1)風邪と診断されたら抗菌薬を求めない(2)風邪なのに抗菌薬を処方されたら、医師に必要かどうかを確認する(3)正しい処方の抗菌薬は最後まで飲み切る−です。
 必要がないのに抗菌薬を服用すると下痢などの副作用が出たり、中途半端に飲むと体内に耐性菌ができたりします。風邪は安静と水分・栄養補給をすれば...

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