本文へ移動

落ちマダイの季節 三重・石鏡沖

2021年11月30日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
56センチのマダイを仕留めガッツポーズの稲葉賢治さん

56センチのマダイを仕留めガッツポーズの稲葉賢治さん

  • 56センチのマダイを仕留めガッツポーズの稲葉賢治さん

 落ち葉が伊勢湾口でのマダイの落ちの季節到来を告げている。季節風が吹きだし、一雨ごとに気温、水温が低下し、中深場、深場が主戦場になるなか、潮回りなどこれまでと違った選択が求められる。13日の三重県鳥羽市石鏡沖への釣行をもとに、今季の落ちマダイの展望、作戦などお届けしよう。 (中日釣ペン・向井直)
 【概況&展望】13日現在、石鏡沖の海面水温は20度あり、平年よりやや高め。水深50メートルでは昨年より1度ほど高い。水温に大きく影響する黒潮は大蛇行した本流の軸が西に移動し、これから紀伊半島南東沖を直撃するもよう。
 水温は平年より高めの推移が予想され、マダイの落ちはゆっくりになりそう。ただ、近年の水温上昇などで、浅場の海藻減少→酸素不足→プランクトン・餌不足が懸念されており、比較的高水温でも深場に集まる可能性がある。
 一方、海面水温が10度くらいになってもマダイは深場なら釣れる。年末年始から真冬でも期待できるが、ウタセエビの餌次第だ。
 【作戦】
 <1>日和の選択
 小春日和、冬日和の穏やかな日が釣りやすく、マダイの食いもいい。特に荒れ前は食い立つことが多い。逆に雨後、強風が吹くと釣りづらい。冷え込んで水温低下直後は食い渋るからだ。餌の確保も難しい。
 <2>潮回りの選択
 深場は総じて潮が速くなり、大潮時は釣りにならないことがある。中深場では中潮、小潮回り、深場では小潮回りが程良い潮になる。
 ただ、この時期は黒潮や気圧により、バンド潮と呼ばれる渥美半島大山方面に向かう速い潮が生じることがある。深場の中潮、大潮でも下げ潮が程よくなることがある。一方、上げ潮はさらに急流になる。
 風がある時は、潮の方向と一致すると好釣果につながる。逆潮はポイントからズレやすい。型のいいマダイはポイントにまき餌が効くことが必須条件で、底潮が程よく動く時、または速い潮が緩みだし→止まり→動きだす「ネジ回り」に食ってくることが多い。
 <3>釣り方
 この時期のマダイは型狙いが主流だ。型のいいものは、まき餌にまぎれた仕掛けを緩めた時に食ってくる。仕掛けが底からゆっくりと浮き上がるオモリを選択し、オモリが着底したら、さらに道糸を送り込んでたるませる。オモリを底はわせしてもいい。多人数の乗合船では、オマツリを回避してより多くの人が送り込みをできるよう工夫、協力したい(図参照)。このため、竿は長短2本用意する。
 送り込みができない釣り座では、潮が緩むまで待つ。まき餌の場所に近いので、緩んだ時に重めのオモリを底に着けて仕掛けをフワフワさせ、また巻き上げてゆっくりと落とし込むと、型のいいものが食ってくることがある。中深場、深場ではマダイの棚の変化が幅広くなり、捨て糸の調整も重要になる。
 【実釣】石鏡港から13日午前9時、幸徳丸おやじ船長の船にクラブ員8人が乗り込んで石鏡沖・上の島の水深50メートルの中深場に出た。北西の風があり、午後2時半ごろまでは上げ潮で逆潮だ。サバフグの猛攻で仕掛けの被害が大きく、正午に水深60メートルの深場へ移動した。右舷ミヨシ2番の私と左舷の2人に66センチ前後のワラサが上がったが、マダイは塩焼きサイズがボツボツ。
 潮の向きが変わった3時すぎ、右舷ミヨシの鈴木基之さん(72)に48センチ、私に40センチのマダイが上がり、潮が左舷斜めトモ寄りに動くまでに私は2、3年ものマダイを6匹連続で上げた。その後、潮下側で良型マダイが上がり、右舷トモの稲葉賢治さん(73)に当日最長寸の56センチが上がった。午後5時に沖上がり。
 釣果は船全体で25〜56センチのマダイ30匹のほか、ワラサ3匹、40センチのマアジ2匹、サバフグ40匹。サバフグによるロスが大きかったが、既に深場でもマダイの魚影を結構確認できた。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ