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リニア 静岡市の独自協議会が現地視察「対策は不十分」

2021年11月30日 05時00分 (11月30日 05時02分更新)
JR東海担当者(右)の説明を聞く静岡市中央新幹線建設事業影響評価協議会委員ら=静岡市葵区で

JR東海担当者(右)の説明を聞く静岡市中央新幹線建設事業影響評価協議会委員ら=静岡市葵区で

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、静岡市が独自に置く「市中央新幹線建設事業影響評価協議会」が二十八、二十九日に現地を視察した。工事で出る残土の盛り土などに関してJR東海側から説明を聞き、一定の理解を示した上で「(安全や環境の)対策は不十分」と評価した。 (中川紘希)
 会長を務める増沢武弘・静岡大客員教授(植物生態学)ら委員四人が参加。残土置き場の候補地となる剃石、藤島沢、燕沢(つばくろさわ)や作業員宿舎を設置した千石などを回った。
 各所で盛り土の設計方法や工事後の管理について説明を受け、委員は「(降雨だけでなく)地山から浸透する水なども考慮した排水設備にすべきだ」「河床の上昇を考慮して」「燕沢の土は川に近すぎるのでは」などと意見を述べた。JR側は「詳細を詰める中で検討していきたい」と答えた。
 増沢会長は二十八日の視察後、報道陣に「熱海の土石流災害を考え、新しい方法で確実に災害が起きないようにすると説明していて評価できる」と述べた。一方で、重金属などが含まれる対策土の管理方法や盛り土の排水設備などで検討が不十分だと指摘し、「まだやらないといけないことは多い」と話した。

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