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障害者の就労広がれ 施設利用者、事業所向け体験会

2021年11月30日 05時00分 (11月30日 10時21分更新)
農作業を体験する施設の利用者ら=富山市八尾町西川倉で

農作業を体験する施設の利用者ら=富山市八尾町西川倉で

担い手不足解消狙う 県が農福連携推進

 県は本年度、障害のある人が農業に携わる「農福連携」を推進するため、障害者支援施設の利用者らを対象にした農作業の体験会を始めた。障害者の就労機会の確保や農業の担い手不足の解消につなげる。(山岸弓華)
 体験会は主に農業分野への新規参入や販路拡大を検討している就労継続支援事業所(A、B型)が対象。先進的に農業に取り組む他の福祉事業所を見学し、実践法を学んでもらう。
 十九日には、NPO法人「愛和報恩会」(富山市八尾町西川倉)が管理する農場で体験会が開かれ、県内の事業所の利用者と職員ら十人余りが参加した。ホウレンソウや大根の収穫を体験した参加者は「どのように販売しているのか」「加工のやり方は」などと質問していた。
 吉田勇次郎理事長は「農作業の内容は多岐にわたり、障害が軽くても重くてもできる作業がある。自然との触れ合いは障害のある人にとってプラスの作用がある」と意義を語る。同法人では、高齢のため管理が難しくなった地域住民から土地を借りて栽培しており、「土地を守ることが地域を守ることにつながる。体力勝負の仕事だが、チャレンジしがいはある」と呼び掛ける。
 参加した多機能型事業所を経営するNPO法人「知的障害者のくらしを考える会」(立山町)の中島代志美代表は「農産物の加工法など実際にどのように取り組むのかを見て、参考になる点があった」と語った。
 県は体験会以外にも、福祉事業所が生産した農産物を販売する「ミニマルシェ」を各地で開くなど、農福連携に力を入れる。県障害福祉課の担当者は「体験会をきっかけにして、農業に興味を持つ事業所が増えていけば」と期待している。

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