本文へ移動

生徒守る抗コロナ学生服 愛知のメーカー、光触媒加工施し販売

2021年11月29日 16時00分 (11月29日 16時00分更新)
新型コロナにも効果的な光触媒の抗ウイルス加工が施された学生服=愛知県小牧市の「イトウ」で

新型コロナにも効果的な光触媒の抗ウイルス加工が施された学生服=愛知県小牧市の「イトウ」で

 太陽や蛍光灯の光に反応して抗ウイルス効果を発揮する光触媒「V−CAT」加工が、新型コロナウイルスにも効果があることが、滋賀医科大(大津市)の研究で確認された。この技術を学校での集団感染予防に役立てようと、愛知県小牧市の制服メーカーは、V−CATを施した繊維を使った学生服の普及に力を入れている。 (水谷元海、写真も)
 V−CATは豊田中央研究所(愛知県長久手市)の技術で、同研究所や豊田通商(名古屋市)、中部大などがこれを用いて開発した高機能繊維は二〇一〇年に中日産業技術賞の中日新聞社賞に選ばれた。
 インフルエンザや食中毒の流行防止などでの利用が期待されたが、今年三月、滋賀医大がコロナにも効果があるとする研究結果を公表した。同大によると、光触媒加工した板にウイルス液を添加し、可視光を照射すると、五分後にウイルス量が十分の一以下に減少。十分後には検出できない量にまで減ったという。
 小牧市の制服メーカー「イトウ」は、高機能繊維を実際に製造する日本毛織(大阪市)から紹介されて機能に注目し、一一年にV−CAT加工を施した制服の販売を開始。インフルエンザなどの感染症による学級閉鎖を減らしたいという思いから、加工費用は自社で負担し、価格を未加工品と同等に抑えた。抗菌効果による消臭機能もあり、効果の持続性も高いという。
 滋賀医大の研究成果を受け、まだ採用していない学校にもあらためて機能を説明して回り、制服を切り替えるタイミングで採用を勧めている。
 イトウによると、取引のある名古屋、小牧、春日井、犬山、一宮各市などの高校約六十校、中学校約百二十校のうち、既に四割ほどが光触媒の制服を採用し、来春からは二十校以上が新たに取り入れる見込みだ。
 伊藤亜矢子社長は「コロナ禍で不安を抱える生徒と保護者は多い。制服で生徒たちの健康と安全を守るお手伝いができれば」と話している。
 問い合わせはイトウ=電(0120)330520=へ。

関連キーワード

おすすめ情報