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【スーパーGT第8(最終)戦】関口/坪井組が今季初勝利で逆転王者 16ポイント差跳ね返しauトムス4年ぶり栄冠

2021年11月29日 10時00分

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チャンピオントロフィーを掲げるauトムスの関口(左)と坪井

チャンピオントロフィーを掲げるauトムスの関口(左)と坪井

 ▽富士スピードウェイ(静岡県)▽観衆=3万5300人
 
 GT500クラスはauトムスの関口雄飛(33)/坪井翔(26)組(トヨタGRスープラ)が、4番手スタートから逆転で今季初勝利を挙げ、チームとして4年ぶり、両選手にとっては初の王者に輝いた。ランキング首位の山本尚貴(33)=ホンダNSX=から16ポイント差の同5位(実質4位)で最終戦に臨む中、連覇に王手をかけていた山本が、他車に追突される不運で14位に失速。思いもしなかったタイトルが転がり込んだ。
 ◇  ◇   ◇

今もフワフワした気分

 激戦を戦い抜いたauトムスの2人は、キツネにつままれたよう。あれほど欲しかった王座についたが、どこか控えめな雰囲気を漂わせた。
 後半を担当した坪井は王者を決めたチェッカーにも「まさか(チャンピオンが)取れるとは思っていなくて…。今もフワフワした気分」。自身のGT500初勝利を挙げた喜びは現実として受け止められるが、王者に上り詰めた実感はない。

安定感抜群の相手がまさか

 それも無理はない。ランク首位と16ポイント差で臨んだ最終戦。勝てたとしても、クニミツの山本が6位以内でゴールすれば届かなかった。抜群の安定感を誇るライバルは、スープラが上位を独占したレースでも、何とか踏みとどまって中盤まで4番手を走行。勝負あった―と思った時に、相手に思いもしない事が起きた。
 今季は悔しい思いが続いた。何度もGT500初優勝に迫りながら、強烈なブロックに屈し、トラブルにも泣いた。「悔しい思いをずっとためてきた。(最終戦は)『絶対に勝つ』という強い気持ちで戦った。優勝できてうれしい」。実感のある今季初勝利には素直な気持ちを表した。

国内トップ選手の自負

 だが、コンビを組む関口は少し違う。「時間が経てば徐々に感じるのかもしれないが、今は特別な感情はない。スーパーフォーミュラ(SF)を含めて常にタイトルを争ってきた。いつかは取れると思っていた」。GT500は今年9年目で、SFも6年。タイトルには縁がなかったが、国内トップ選手として戦ってきた自負がある。
 スタートを務めた最終戦も、アグレッシブな走りで勝利を呼び込んだ。4番手スタートからすぐに2番手に上がると、13周目にはトップへ浮上。「今年はミスもなく、高いレベルで走り続けられた」という完璧な走りを披露した。
 「ここに来るまで遠回りしたが、手を差し伸べてくれた人々に感謝したい。でも、これで終わりじゃない。2連覇、3連覇して日本を代表するドライバーになる」。シート喪失を経験するなど、紆余(うよ)曲折のあった関口のレース人生。ようやくつかんだ頂点の重みをかみしめた。

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