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「もう前を向くことはできているのかな」新谷仁美が区間新で独走態勢 積水化学が初V【女子駅伝】

2021年11月28日 18時18分

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新谷仁美

新谷仁美

◇28日 全日本実業団対抗女子駅伝(宮城県松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台 6区間42.195キロ)
 積水化学が2時間13分3秒の大会新で初優勝した。5区(10キロ)で東京五輪1万メートル代表の新谷仁美(33)が区間新をマークし、独走態勢を築いた。3連覇を目指した日本郵政グループは4位だった。
     ◇
 東京五輪に出場した選手の多くが今大会で本来の力を出せずに苦しむ中、積水化学のエース・新谷のスピードは別格だった。野口英盛監督(41)は「5区で逆転するレースプランだったが。(トップで)4区に渡った時点でほぼほぼ勝ったと思った」と明かした。
 2区では卜部蘭が区間賞。3区では佐藤早也伽が4人抜きでトップに立った。想定外のトップでたすきを受けた新谷も、絶対的な信頼に区間新で応えた。1秒差で区間賞は逃し、新谷は「個人としては評価はゼロ」と辛口の自己評価だったが、初優勝を喜ぶ後輩の姿に自然と●が緩んだ。
 東京五輪1万メートルでは自らの日本記録より2分以上遅れの21位。ショックを引きずったまま、「前向きになれるきっかけになれば」と今大会を迎えた。「人付き合いが悪い私を、後輩たちは慕って支えてくれる。『積水化学』がなくてはならない存在だと気付いた」。チームで挑む駅伝だからこそ、再出発への転機になると思った。
 大会前には5区のコースを試走し、「アップダウンがあり、カーブが多い。コースをしっかり覚えないと力を出し切れずに終わってしまう」と攻略法を練った。1秒を追求する執着心が自然と蘇り、レースでの激走へとつながった。
 「きょう走ってみて、もう前を向くことはできているのかな。あとは自分次第で立ち直っていくしかない」。仲間と勝ち取った勲章が、新谷の背中を力強く押した。
(注)●は順の川が峡の旧字体のツクリ

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