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【ボクシング】尾川堅一が判定で世界王座奪取 マディソンスクエアガーデン日本人世界戦初勝利 ドーピング違反から再起

2021年11月28日 13時03分

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尾川堅一(帝拳ジム提供)

尾川堅一(帝拳ジム提供)

 ボクシングIBFスーパーフェザー級王座決定戦が27日(日本時間28日)、米ニューヨークのマディソンスクエアガーデンHuluシアターで行われ、同級3位の尾川堅一(33)=帝拳=が同級2位アジンガ・フジレ(25)=南アフリカ=に12回判定3―0で勝ち、新王者となった。
 合計3度のダウンを奪い、ジャッジ2人が5ポイント差、残る1人は3ポイント差で文句なしの勝利を手にした。尾川はこれで26勝(19KO)1敗1分け1無効試合。名門・帝拳ジムにとっては通算12人目の世界王者となった。日本人が伝統のマディソンスクエアガーデンのアリーナで行われた世界戦で勝利したのは初めてだ。
 立ち上がりは尾川が右、サウスポーのフジレは左のタイミングを探り合う静かな立ち上がりだったが、尾川が5回に強烈な右をクリーンヒットさせダウンを奪取。フジレが回復した8回からは再び一進一退の展開となったが、攻める姿勢を崩さず、最終の12回にまたも右がカウンターでヒットし、フジレの腰が砕けて膝をつく。再開後も連打でダウンを追加する圧巻の内容となった。
 「4年前にパーマーに勝ったけど、ああいうことがあって…」と尾川はリング上で涙をこらえた。2017年に米ラスベガスで同級王座決定戦を制して1度はベルトを巻いたが、試合前の検査で禁止薬物の反応が出ていたことが判明。塗り薬の誤検出という主張も認められず無効試合とされてベルト獲得の事実も消滅した経緯がある。ベルトを返上しなければならなくなったときは当時4歳だった長男の豹くんは泣いていたという。
 だが、今回はニューヨークで文句なしの戴冠。「最初のダウンは、相手が右フックを狙っているのがわかっていたのでかいくぐって右を。最終回も、セコンドの指示もあったので倒しにいった。練習していた右、クラッシュライトです」と笑顔をはじけさせた。
 ベルトを巻いた後はテレビカメラを通じ「豹(8歳)、亜陸(あり、6歳)、皇(おう、5歳)、やったよ!」と3人の息子に勝利を報告。4年の歳月を乗り越えてつかんだベルトをひっさげ、日本で待つ家族のもとにすぐに戻る。

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