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「絶対大丈夫」でチームを結束させた高津監督「昨年、一昨年と最下位…喜び何倍も大きい」【ヤクルト】

2021年11月27日 23時53分

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優勝インタビューで笑顔のヤクルト・高津監督

優勝インタビューで笑顔のヤクルト・高津監督

◇27日 日本シリーズ第6戦 オリックス1―2ヤクルト(延長12回、ほっともっとフィールド神戸)
 2年連続最下位から日本一まではい上がった。苦難の連続を力に変えた。ヤクルト・高津臣吾監督(53)はグラウンドで歓喜に沸くナインに笑顔で優しいまなざしを送っていた。
 「本当に苦しいシーズンを過ごしてきました。昨年、一昨年と最下位。難しいシーズンだったので喜びも何倍も大きい。本当に応援してくれたファンのみなさん、そして選手諸君、球団スタッフのみなさん、心から感謝、感謝、感謝です」
 就任1年目は理想と現実のはざまで揺れた。真価が問われる2年目は「同じ失敗はしたくない」と決意。今春キャンプ直前の安全祈願では、絵馬に「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」と書き込んだ。「恐れることなく目標に向かって前進する」。そんな思いを込めた。
 それから約10カ月。チャレンジ精神を胸に戦ってきたナインは日本シリーズの舞台に立った。「肩を組んで一つになるのがチームスワローズ」。初戦前のミーティング。高津監督の号令からスタッフを含む全員が肩を組んで円陣を組んだ。
 決してぶれない。つないで勝機をつかむ野球で勝ち抜いてきた。節目ごとに「いつも通りで」とナインに説いてきた。最後はその野球を象徴するような勝ち方だった。同点の5回途中から先発・高梨の後を継いだ4投手が無失点リレー。延長12回に代打・川端が放った決勝打を呼び込んだ。一枚岩となった燕軍がセ界に9年ぶりの日本一をもたらした。
 恩師・野村監督から受け継ぐ言葉の力もV字回復の原動力となった。レギュラーシーズン終盤にチームを結束させた「絶対大丈夫」。そのフレーズはキラーワードとなった。自身が胴上げ投手になった2001年以来の日本シリーズ制覇。今回は指揮官として10度、宙を舞った。
 若手の有望株には重要な試合で経験を積ませてきた。今シリーズの開幕投手は次世代エースの奥川に託した。それは3年後、5年後、10年後を見据えた起用だった。
 屈辱のプロローグから未来へ種をまいた第1章は歓喜で幕を閉じた。高津監督がページをめくる物語。その先にあるのは野村監督が築いた黄金時代の復活だ。

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