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難民防ぐ「壁」EU苦悩 建設費負担の議論再燃

2021年11月27日 05時00分 (11月27日 05時01分更新)
18日、ベラルーシとの国境に配置されたポーランドの治安部隊=ゲッティ・共同

18日、ベラルーシとの国境に配置されたポーランドの治安部隊=ゲッティ・共同

  • 18日、ベラルーシとの国境に配置されたポーランドの治安部隊=ゲッティ・共同
  • 25日、ミンスクの空港で帰国のためのイラク航空機を待つ難民ら=タス・共同

東欧の要請 「人権尊重」で拒否 

 【パリ=谷悠己】欧州連合(EU)内で「国境の壁」の建設を巡る議論が再燃している。中東からベラルーシ経由でEUを目指す難民・移民らが国境付近に集結したポーランドなどが、建設費用の一部を負担するようEUに求めているためだ。EUは「人権尊重」を掲げる一方、難民・移民の大量流入を防ぎたいとの本音も抱え、対応に苦慮している。
 「われわれはEUと北大西洋条約機構(NATO)の東端を守っている。資金を分け合うのは当然だ」
 ポーランドのモラウィエツキ首相は二十五日付フランス紙フィガロのインタビューでこう語った。
 ポーランド政府は有刺鉄線を突破しようとする難民や移民の流入を防ぐため、ベラルーシとの国境に全長百八十キロの壁を来月着工する。モラウィエツキ氏は、三億五千三百万ユーロ(約四百五十五億円)に上る総工費の半分をEUが負担すべきだと主張している。
 EU内で壁建設の費用負担が問題となったのは初めてではない。
 二〇一五年の欧州難民危機で域内に百三十万人が流入したことを受け、ハンガリーが域外国セルビアなどとの国境に壁を建設。費用負担を求められたEUは人権擁護を理由に拒否した...

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