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<ふるさとのたからもの> (28)アケボノゾウの里(多賀町四手)

2021年11月27日 05時00分 (11月27日 05時00分更新)
多賀町から出土したアケボノゾウの化石をもとに復元された全身骨格=草津市の県立琵琶湖博物館で

多賀町から出土したアケボノゾウの化石をもとに復元された全身骨格=草津市の県立琵琶湖博物館で

  • 多賀町から出土したアケボノゾウの化石をもとに復元された全身骨格=草津市の県立琵琶湖博物館で
  • 多賀町で発掘されたアケボノゾウ骨格化石の実物=多賀町立博物館で
 多賀町立博物館(あけぼのパーク多賀内)に、百八十万年前の古代ゾウ「アケボノゾウ」の化石標本がある。町内で発見された当時、全身の骨格がほぼそろい、保存状態もすばらしい、と注目された化石だ。発掘から三十年近くを経過し、町の話題にものぼらなくなった、として博物館は関心を呼び戻す手だてとして国の天然記念物指定に向けた準備を進めている。
 化石は一九九三年、工業団地の造成工事現場から見つかった。パワーショベルで土を削り取っていた作業員が「大きな動物の骨が出た」と疑問をもったのが、大発見の発端だった。
 作業員は、町からの依頼でたびたび現地調査に訪れていた県内の理科教師グループ「堆積環境研究会」に骨の話をし、教師らは出土場所が百八十万年前の古琵琶湖層群の粘土層だったことから、「アケボノゾウの骨では」と直感。顔色が変わった。すぐに古代ゾウの化石に詳しい県立琵琶湖博物館開設準備室の職員と連絡を取り、県と町合同の緊急発掘調査が実施された。
 十六日間の調査で掘り出されたゾウ化石は百三十四点。骨格化石はゾウ一頭分の70%ほどあり、町は一点一点クリーニングをし、さらに実物化石のレプリカをつくり全身骨格を復元させ...

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