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大迫を孤立させるな!年明けホーム連戦、ラモス編集長のイチ押しは「3―5―2」の超攻撃的布陣!【月刊ラモス】

2021年11月27日 06時00分

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オマーンの選手と競り合う大迫(中)=AP

オマーンの選手と競り合う大迫(中)=AP

 オマーンを下した日本代表は、W杯アジア最終予選Bグループ2位に浮上。ようやく一息ついた。しかし、3位オーストラリアとの勝ち点差はわずかに1。得失点差で3点負けており、依然として勝たなければならない状況が続く。年明けのホーム2連戦をにらみ、月刊ラモスのラモス瑠偉編集長は「第4のオプションを準備すべきだ」と提言する。オマーン戦では4―3―3でスタートし、後半は4―2―3―1、4―4―2とシステムを組み替えて1点を奪い、勝利した。1月27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦に向け、ラモス編集長のイチ押しは「3―5―2」の超攻撃的布陣だ。
     ◇
 ワールドカップ予選は本当に恐ろしい。欧州選手権で優勝したイタリアが、予選最終戦で北アイルランドに痛恨のスコアレスドロー。スイスが逆転でW杯切符を獲得し、イタリアは2大会連続でプレーオフに回ることになった。2018年大会はプレーオフで敗れ、60年ぶりにW杯出場を逃している。プレーオフ進出12カ国、切符はわずか3枚の激戦。あのイタリアが2大会連続予選敗退の危機に直面しているのだ。おなじくポルトガルもプレーオフに回った。いかに1点を奪うことが難しいか。これがW杯予選の厳しさだ。
 森保ジャパンはようやく出場権獲得圏内の2位に浮上した。とはいえ、勝ち続けないとひっくり返される可能性がある。オマーン戦の勝利で一息ついたものの、油断は禁物。残り4試合、依然としてトーナメントのつもりで戦わなければならない。そのためにはゴールが必要なのだ。
 これまでの6試合を振り返ってみると、大迫が孤立するシーンが目立つ。特に4―3―3システムに切り替えてから、その傾向が顕著だ。大迫自身の調子が上がらないこと、大迫の動きが研究されていることも点が入らない要因の一つだが、田中碧、守田(柴崎)のサポートの位置が遠すぎるから、余計に大迫が機能しなくなっている。
 これではターゲットマンの大迫にいいボールが入らないし、入ってもボールを預ける味方がいない。本来なら、ワイドに攻撃することで中央のスペースを広げ、そこに強い縦パスを入れる。さらにワンタッチ、2タッチの速いテンポでボールを前後に動かし、中央突破を狙う攻撃が求められる。しかし、今はサイド攻撃一辺倒で、クロスからの攻撃に偏っている。
 4―3―3では大迫の良さはなかなか出てこないだろう。大迫を使うのであれば、私なら古橋との2トップにする。古橋には絶えず大迫の近くでサポートさせ、ワンツーリターンパスからシュートに持ち込む。またはそこからサイドに展開する。そうすることで攻撃パターンを増やしていく。
 次はホームでの中国戦。まだ正式には決まっていないが、おそらく埼玉スタジアムで有観客となり、圧倒的に有利な条件で戦えることになる。そうなれば、中国はアウェー戦同様に、5バックでガチガチに守りを固めてくるだろう。両サイドアタッカー、特に伊東に対しては、オマーンがやったように、マンツーマンに近い形で来るのではないか。それをいかにしてこじ開けるか。
 その対策として、私は「第4のオプション」3―5―2システムを用意することを薦める。2トップは大迫と古橋、両サイドアタッカーには原口と伊東、トップ下は南野、ダブルボランチに遠藤、田中碧、3バックは酒井、吉田、冨安。左サイドに置かれた南野は、結果が出せないでいる。真ん中が主戦場で、ここでなければ持ち味を出せないというなら、これで結果を出さなければ、居場所はない。それぐらいの覚悟で臨んでほしい。これなら大迫が孤立することもないし、攻撃の幅、厚みとも大幅に増す。
 さらに三笘をジョーカーとして用意しておく。彼のようなスピードがあって、独特なステップでドリブル突破するタイプは、相手が疲れてきたときに投入すると、より大きな効果がある。守っている方はたまったものではない。加えて久保が使えるようになっていれば、久保を右サイドに入れ、両サイドに同時投入という手もある。
 そもそも、日本のストロングポイントは何なのか。吉田、冨安、酒井は世界でもトップクラスのDFであり、この3バックは超強力。そこにブンデスリーガでも最高のディフェンシブミッドフィールダー遠藤が加わってブロックを形成すれば、鬼に金棒だ。田中碧とダブルボランチを形成すれば、田中碧が攻撃参加する回数も増えてくるだろう。同時に相手のカウンター対策、サイド攻撃のケアも行える。守備能力の高さがDF、守備的MFの絶対条件だ。
 中国はもちろんのこと、サウジアラビアも日本での戦いになれば守備重視の戦い方をしてくるだろう。3―5―2はホーム2連戦で必ず生きる。5人でしっかりと守り、5人で両サイド、中央と多彩に攻める。ゴール前をガチガチに固めている相手を崩すには、人数をかけて素早いショートパスでかき回していかなければ崩しきれない。ペナルティーエリアに侵入する人数を増やせば、FK、CKも多くなるだろう。PK獲得もあり得る。当然、セットプレーも徹底的に繰り返し、準備しておく。
 ようやく森保監督の采配にも動きが出てきた。オプションも増え、状況に合わせて使い分ける柔軟性も見えてきた。だからこその第4オプション。あとは、ひたすらゴールを目指してほしい。(元日本代表)
 ◆W杯欧州予選とプレーオフ すでに10グループの各組1位国が出場権を獲得。グループ2位の10カ国と、各グループ上位2チームに残れなかったUEFAネーションズリーググループ勝者の2カ国、合計12カ国で、残り3枠を争う。12カ国は4チームずつの3グループに分けられ、準決勝と決勝のミニトーナメントを行い、各グループの優勝チームがカタール行きの切符を手にする。プレーオフ出場国は次の通り。
 ▽シード ポルトガル、スコットランド、イタリア、ロシア、スウェーデン、ウェールズ
 ▽ノーシード トルコ、ポーランド、北マケドニア、ウクライナ、オーストリア
 ▽ネーションズリーグ経由(ノーシード) オーストリア、チェコ

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