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阿炎が貴景勝に完勝!前頭15枚目から横綱撃破Vへ史上最大の下克上なるか【大相撲九州場所】

2021年11月26日 20時17分

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貴景勝(左)を激しく攻める阿炎

貴景勝(左)を激しく攻める阿炎

◇26日 大相撲九州場所13日目(福岡国際センター)
 ひるむことなく西前頭15枚目の阿炎(27)=錣山=は一心不乱に突いていった。引いたり、いなしたりする昔の阿炎ではない。優勝への生き残りをかけた貴景勝戦。白星をつかんだのは、生まれ変わった阿炎だった。
 インタビュールームへ呼ばれた。優勝争いの話題を振られても「意識してなくて。一番一番、集中することを目標にしてるので」。表情ひとつ変えなかった。
 新入幕の2018年初場所千秋楽。三賞受賞のインタビューで、去り際に「ピース」したのは語り草。初金星を獲得した同年夏場所では「それよりも、きのう誕生日だったお母さんに早く報告したいんで、帰っていいですか?」と突拍子もない言動で驚かせた。その明るさが阿炎の魅力でもあるが、今は別人のように大人になった。
 「相撲と向き合おうと決めたので」。昨年7月に新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した。やめる覚悟で引退届を提出した。3場所出場停止などの懲戒処分を受けた。もう一度チャンスがもらえた。「復帰させてもらえるなら感謝の気持ちを忘れずに、相撲と向き合わないと」。そのとき決めた。
 過去が未来を決めるのではなく、未来が過去を決める。前へ前へとひたむきに攻め続ける阿炎の相撲は、そんなふうに思わせてくれる。
 14日目は照ノ富士との割が組まれた。1940年夏場所で、東前頭15枚目の二瀬川が横綱男女ノ川に挑んで敗れた。阿炎は西前頭15枚目。横綱と対戦した力士として、昭和以降で最も番付下位の二瀬川を越えた。阿炎は意識していなくとも、史上最大の下克上の先に見えてくるものがある。

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