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「中年の星」藤田寛之5打足りず予選落ち…23季連続で守ってきた賞金シードから陥落【カシオワールドオープン】

2021年11月26日 17時43分

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藤田寛之

藤田寛之

◇26日 男子ゴルフ カシオワールドオープン第2日(高知県芸西村・Kochi黒潮CC)
 ツアー18勝の藤田寛之(52)=葛城GC=が通算2オーバーの99位で今季13度目の予選落ちとなり、継続中の選手としては最多の23季連続で守ってきた賞金シードから陥落が決まった。堀川未来夢(28)=ウエーブエナジー=が65と7つ伸ばし、通算15アンダーにして前日からの首位を守った。2位とは4打差をつけ、独走状態に入りつつある。
     ◇
 43歳で賞金王になるなど「中年の星」と言われた藤田が、非情な終幕を迎えた。18番はバーディーで締めたが、それでも第2ラウンド(R)は73と1つ落とし、通算2オーバー。予選カットラインに5打足りなかった。大会前の獲得賞金額は1120万円で70位。次週の最終戦は今季優勝者や賞金ランク上位者しか出られないため、上積みできずに今季終了。65位までに与えられる来季の賞金シードを逃した。
 プロ選手にとって、賞金シードは勲章であり、存在証明のようなものだ。2年前のこの大会では、谷口徹が22年守ってきた賞金シードを逃し、報道陣の前で激しく泣いた。藤田は明るく振る舞ったが「(シード選手の証しである)バッジを頂くことができないのは悔しいし、情けない…」と、本音もぽつり。
 300ヤード超が当たり前になりつつあるパワーゴルフ時代に、260ヤードほどの飛距離で闘ってきた。だが、生命線である寄せやパッティングの衰えは隠せなかった。「同世代や年上の方から、自分のプレーが励みになるという声も頂いている。自分でも『おまえ、よくやってるよ』とも思う。できるだけ、この場(レギュラーツアー)にいたいし、プライドを持ってやってきた。でも、体も心も痛いところだらけ。若い選手とのバーディー合戦になると、どうしても追いつけない」と漏らした。
 生涯獲得賞金額(15億3300万円)が現在6位で、25位までの選手には1季に限りツアー参戦が許される。藤田は出場予選会に挑戦するか迷った末、来季は権利を行使することにした。とはいえ、今後も厳しい闘いになることは避けられない。「技術を立て直し、もう一度、挑戦者として、本来の自分のゴルフをしてみたい」と、しんみり語り、帰り支度をした。
 ▼藤田寛之(ふじた・ひろゆき) 1969(昭和44)年6月16日生まれ、福岡市出身の52歳。168センチ、70キロ。専大卒業後にプロ入り。28歳で初優勝後、30歳代で5勝、40歳代で12勝と、年齢を重ねるにつれ強さを発揮。2012年賞金王。賞金シード23季連続は、32季の尾崎将司に次いで2位(片山晋呉とタイ)、継続中の選手としては1位(同)、23回は尾崎、中嶋常幸に続いて3位(中村通、片山とタイ)。

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