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【スーパーGT第8戦(最終戦)あす開幕】ARTAの野尻/福住がGT500史上初の3連勝でチーム14年ぶりVへ

2021年11月26日 10時02分

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前戦もてぎで2連勝を飾ったARTAの(左から)鈴木亜久里監督、野尻智紀、福住仁嶺。最終戦でもこの姿を再現したい(GTA提供)

前戦もてぎで2連勝を飾ったARTAの(左から)鈴木亜久里監督、野尻智紀、福住仁嶺。最終戦でもこの姿を再現したい(GTA提供)

 2021年を締めくくるスーパーGTの第8戦(最終戦)「フジマキグループ FUJI GT 30kmRACE」(27日開幕、28日決勝)が、静岡県の富士スピードウェイで開かれる。4月の開幕戦から続いた頂点をかけた戦いは、泣いても笑っても1戦のみ。GT500クラスはホンダNSXが三つどもえのタイトル争いの様相になった。第6、7戦を連勝して実質のランキング2位に浮上したARTAの野尻智紀(32)/福住仁嶺(24)組が、同クラス史上初の3連勝を飾って王者奪取を狙う。

止まらぬ勢い

 ようやく息を吹き返したARTAの勢いが止まらない。シーズン半ばまでは何をやっても歯車がかみ合わず、ランキング下位に低迷していたが、第6戦で今季初勝利を挙げると、第7戦も制覇。ポールポジションの行方にもよるが、自力王者の可能性を残して最終戦に挑むことになった。
 GT500クラス2年目の福住は、自身初のタイトル取りに気持ちが入る。「終盤に連勝できた以上、目指すのはチャンピオンしかない。いろんな事を意識せず、目の前の問題を確実に解決していけば、自然と結果につながるはず」。やるべき事をやり切れば、大きなご褒美が待ち構えていると信じ、無心で戦う。

40P差から逆襲

 第5戦を終えた時点では、ランキング首位から40ポイントも離される同13位に低迷。不運にミスが重なり落としたレースは一つではなく、車体調整もなかなか決まらない苦境が続いた。転機となったのは第6戦オートポリス。予選4番手から決勝で力強い走りを見せ、上位陣の自滅もあって3度目の正直となる今季初勝利を挙げて流れを変えた。
 最大のライバルは、首位に立つクニミツの山本尚貴/牧野任祐組だ。牧野は開幕戦を欠場したため、山本のみに連覇の権利がかかる。前戦ツインリンクもてぎはまさかのノーポイントに終わったが、それまでは「サクセスウェイト(SW)」が増えても上位に食い込む力強さが際立っていた。

三つどもえの争い

 ARTAとクニミツは、ともにホンダ陣営で、使用するタイヤもブリヂストンで同じ。実質ランク3位につけるリアルの塚越広大/ベルトラン・バゲット組も同じパッケージのため、手の内を知り尽くした相手との三つどもえのタイトル争いだ。
 大黒柱の野尻は、連勝を飾った前戦のレース直後から気を引き締める。「展開に恵まれた勝利。もう少し自分たちの力をつけないと、最後の最後に取り切れない」。連勝した2戦とも、圧倒的な速さでライバルをねじ伏せたわけではない。クルマの調整を含め、さらなる力強さを手に入れるためにチームを鼓舞した。

GTに新伝説

 GT500クラスは1994年にスタートした前身の全日本GT選手権を含め、3連勝を飾ったチームは存在しない。好成績を残すと、ハンディを背負う独特な規則が効いているからだ。だが、最終戦はハンディなしのガチンコ勝負。創設28年目にして、GTに新たな伝説が生まれる可能性はある。
 クニミツにポールを奪われない限り、ARTAは勝利すればライバルの順位に関係なくタイトルが決まる。最高のお膳立てとなったが、「勝てばタイトルが決まる状況なら、単純に勝ちを狙っていくだけ。たった1回のレースだと思って臨みたい」と野尻は雑念を吹き払う。チームは14年ぶり、2人のドライバーは初めての頂点に向け、誰よりも速く300キロのレースを駆け抜ける。

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