本文へ移動

リニア工事の安全策、施工業者と推進協設置 JR東海

2021年11月26日 05時00分 (11月26日 17時21分更新)
JRと施工12社が参加した「中央新幹線安全推進協議会(岐阜県)」の初会合=中津川市茄子川の中央新幹線岐阜県駅(仮称)新設工事共同企業体事務所で

JRと施工12社が参加した「中央新幹線安全推進協議会(岐阜県)」の初会合=中津川市茄子川の中央新幹線岐阜県駅(仮称)新設工事共同企業体事務所で

 リニア中央新幹線のトンネル工事の事故を教訓に、JR東海と施工業者が二十五日、「中央新幹線安全推進協議会(岐阜県)」を設けた。今後一カ月に一度の割合で集まり、安全策を共有する。
 リニアは岐阜など七都県をルートとする東京−名古屋間二八五・六キロ。県内は約五十五キロで、うちトンネルを四八・六キロが占め、地上部は六・五キロしかない。
 現在は十二社がトンネルを含めた県内十六カ所で工事を行っている。十、十一月に中津川市と長野県豊丘村のトンネル工事で死傷事故が起きたため、十六カ所のうち山岳トンネル四カ所では工事を中断した。
 二十五日の初会合は一時間余りで、危険度が高いトンネルの「切羽(きりは)(掘削先端部)」での作業の安全を考えた。
 日吉トンネル南垣外(みなみがいと)工区(瑞浪市)工事共同企業体の光増朝久(ともひさ)・現場代理人(57)は冒頭あいさつで「切羽での災害は山岳トンネル工事の宿命。この山岳トンネル工事特有の課題を、どう解決していくかは、永遠の課題だといっても過言ではない」と指摘。「作業をしている人たちの命に関わる話なので、良いものは各現場にすぐ浸透できる雰囲気で議論していければと思う」と各社の知恵を結集することを望んだ。
 業者からは「肌落ち」と呼ばれる岩片が剥離して落ちる危険から作業員を守るために、防護具を頭上に張る策などが報告された。会合後に取材に応じたJR中央新幹線建設部の梅村哲男・岐阜担当部長(54)は「各社のノウハウを聞いていいものを展開したい」と述べた。
 参加十二社とともに下請けなど相当数の業者が工事に携わっているが、実数はJRも把握していない。
 リニア工事を巡っては、中津川市の瀬戸トンネル事故(十月二十七日発生=一人死亡、一人重傷)と長野県豊丘村の伊那山地トンネル事故(十一月八日=一人軽傷)が相次いだ。
 (三田村泰和)

関連キーワード

おすすめ情報

岐阜の新着

記事一覧