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オリックス・ジョーンズが逆襲の炎再点火する勝ち越し本塁打に「サア、イコー」と絶叫お立ち台【日本シリーズ】

2021年11月25日 22時06分

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9回、勝ち越しソロを放ち、ナインに迎えられるオリックス・ジョーンズ

9回、勝ち越しソロを放ち、ナインに迎えられるオリックス・ジョーンズ

◇25日 日本シリーズ第5戦 ヤクルト5―6オリックス(東京ドーム)
 消え入りそうな逆襲の炎を、メジャー通算282本塁打を誇るオリックスのアダム・ジョーンズ外野手(36)が再び燃え盛らせた。
 「自分の与えられた役割を果たそうとしっかりと準備していた」
 ヒギンスが山田に同点3ランを浴びた直後の9回だった。7回には若い太田が一時勝ち越し適時打、8回には伏見がシリーズ初安打となる適時打を放つなど、せっかく打線が活発化しただけに、消沈させられる一発だったはずだ。相手は延長も考えるなか、守護神マクガフを投入。初救援した山岡が先頭打者。ここで中嶋聡監督(52)は「代打の切り札」を起用した。それが2年総額8億円超という破格の年俸で昨季から加入したジョーンズだった。
 初球外角に外れるスライダーを悠然と見送り、内角高めの速球にピクッと反応するが、2ボールとなった。そして3球目の内角寄り高めの直球を高々と打ち上げ、左翼ポール付近へ放り込んだ。今季72試合で打率2割3分4厘、4本塁打、23打点ながら、代打では28打数12安打の打率4割2分9厘。その集中力とすごみを発揮してみせた。
 「手にまったく感触は残らなかったよ。高めに来た球をしっかりと、とらえることができた。この試合が大事だと、みんなが分かっていたと思うし、大事な場面で打つことができて良かったよ」
 ジョーンズはメジャー時代にポストシーズンで14試合に出場した経験がある。オリオールズ時代の2014年にはロイヤルズとのア・リーグ・チャンピオンシップ第2戦で一時同点2ラン。このシリーズは4連敗でワールドシリーズ出場を逃したが、大舞台でも豪打を記録していた。日本シリーズでは第4戦まで4度の代打で、四球のあと3打席連続三振を喫していたが、チームの窮地を救う働きだ。普段は控えでもイニングの合間に外野手のキャッチボールの相手も務める。フォア・ザ・チームの精神にあふれており、杉本が本塁打王に輝く過程で貴重なアドバイスを送り続けた。
 「同点に追いつかれて非常にベンチが沈んでいるなか、一発で変えてくれる選手なので、ホントに頼もしい選手だと思います」と中嶋監督は最敬礼。ロッテとのCSファイナルを終えたときに神戸で胴上げの望みを口にしており、表情を変えずに「言うた手前、帰れてよかったです」。そして第6戦の先発をエース山本と予告した。
 まだ追い込まれた状況に変わりはないが、勇気百倍だ。ジョーンズはお立ち台を降りる際に「サア、イコー」と叫んだ。

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