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エミュー もし逃げたら… いしかわ動物園で訓練

2021年11月26日 05時00分 (11月26日 10時17分更新)
エミューが脱走したとの想定で、着ぐるみを着た職員(中央)を網で包囲する職員たち=能美市徳山町のいしかわ動物園で

エミューが脱走したとの想定で、着ぐるみを着た職員(中央)を網で包囲する職員たち=能美市徳山町のいしかわ動物園で

「第一にお客誘導 安全な園を周知へ」

 能美市徳山町のいしかわ動物園で二十五日、飼育している大型の鳥、エミューの脱走を想定した対応訓練があった。職員約四十人が来園客の避難誘導や捕獲の手順を確認し、万が一の事態に備えた。 (平野誠也)
 台風による強風で園内の「オーストラリアの平原」の木が倒れ、フェンスが壊れてエミュー一羽が園内に逃げ出したと想定。園は他の施設に異常がないか確認した上で、緊急対策本部を設置し、全職員に緊急配備態勢につくよう指示した。
 「至急、職員の指示に従って、落ち着いて避難してください」。園は園内放送で来園客に呼び掛け、正門を閉鎖。エミューの着ぐるみを着た職員が、関係者用の道路から正面エントランスに姿を現すと、後を追った職員たちが数人ずつ網を手にし、三つの網で取り囲んだ。徐々に包囲網を狭めて捕獲し、おとなしくさせるため毛布で頭を覆ってワゴン車の中に運び入れた。
 松島一富(いちとみ)園長は「脱出事故があったときには第一にお客を避難誘導し、動物を捕獲する。(訓練を続けて)職員の連携を確認し、安全な動物園だと周知したい」と話した。
 園では二〇〇八年にチンパンジー、〇九年にオランウータンが飼育場所から園内に一時抜け出す騒ぎが発生。毎年、さまざまな動物の脱走に備えた訓練を続けている。
 園によると、エミューはダチョウに次ぐ大きさの鳥で、オーストラリアに生息。おとなしい性格で飛ぶことはできないが、時速五十キロで走ることもある。園内で飼育しているのは雄で十二歳の一羽。十月には、熊本県内の観光牧場から約二十羽のエミューが逃げ出す騒動があった。
 訓練の後、園内で消防避難訓練もあり、売店から出火したとの想定で、職員が初期消火や客の避難誘導をした。

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