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看護、福祉… 夢支えたい 金沢の団体 女子学生に生理用品

2021年11月26日 05時00分 (11月26日 10時18分更新)
生理用品を受け取り、コロナ禍での病院実習について悩みを話し合う参加者=金沢市田上さくらで

生理用品を受け取り、コロナ禍での病院実習について悩みを話し合う参加者=金沢市田上さくらで

月1回配布、悩み相談も

 コロナ禍で経済的に苦しむ看護や福祉を学ぶ女子学生を支援しようと、市民団体「つながりサポートプロジェクト金沢」が、生理用品を無料で配布している。同時に女性たちに居場所を提供し、悩みの相談なども受け付ける。少しでも安心して勉強を続けられる環境を整え、将来のエッセンシャルワーカーの夢を支える。 (鈴木里奈)
 毎月第二日曜の午後一〜三時に、金沢市田上さくらの「はーとふるすまいる」二階で配布している。同団体のメンバーは病院勤務経験者ら。十月から始まり、来年二月まで配布を続ける。市の「女性安心生活支え合い支援事業」の一環で、コロナ禍で困難を抱えて孤立しないよう女性の支援に取り組む五団体の一つ。
 生理に関する啓発活動に取り組む団体「#みんなの生理」によると、生理用品にかかる費用が生涯で五十万円以上との試算もある。
 看護学生は、病院での実習費やその交通費など出費が多い。コロナ禍でアルバイトの出勤日が減り、学費や生活費が稼げず、退学を選ぶ場合もあるという。「つながりサポートプロジェクト金沢」代表で、金沢医療技術専門学校看護学科長の相川みづ江さんは「貧困を理由に、夢を諦める子を絶対につくらない」と力を込める。
 十四日にも、看護学生五人とメンバーが集まった。一人につき二十八枚入り一パックを配布。参加した金沢医療技術専門学校二年の浅野菜都美(なつみ)さん(27)も、コロナ禍で生理用品の購入をためらった経験のある一人。親に無理をさせたくないと、トイレットペーパーで代用していたという。「生理の悩みは人に話しにくい。私も誰にも言えなかった。きっと抱えている人はいっぱいいる」と話す。「こんな取り組みがあることを、周りの友達にも広めたい」と声を弾ませた。
 この他にも学生たちは「実習中に着る服が半袖で寒い」などの悩みを打ち明けた。団体のメンバーは半袖の肌着を用意するなどと応じ、学生たちは「こんなに寄り添ってくれるとは」と喜んだ。
 団体は十二月十二日午後二時からも、ITビジネスプラザ武蔵でイベントを開く。予約は不要で、生理用品の無償配布やエステ体験などを予定している。(問)つながりサポートプロジェクト金沢070(4218)6825

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