本文へ移動

1年後日本Sの舞台に立つには…中日・立浪監督「神宮で投手が頑張ること」今季わずか2勝の理由は“コントロール”

2021年11月25日 09時48分

このエントリーをはてなブックマークに追加
放送席で解説を務める立浪監督

放送席で解説を務める立浪監督

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って 日本S特別編 ◇24日 日本シリーズ第4戦 ヤクルト2―1オリックス(東京ドーム)
 2死走者なしから追いつかれ、2死走者なしから勝ち越した。ミスの怖さ。継投の難しさ。そんな野球の深淵(しんえん)を、竜の新監督はネット裏から見つめていた。
 就任前から請け負っていた、最後の中継解説。「自分ならこうすると考えながら見ていた」という立浪監督は、中継ブースに座りながら模擬采配をふるっていた。勝ち越されたオリックスが、7、8回と1死一塁の局面をつくった。7回は安達がバントファウルをはさんで見逃し三振、8回は福田が遊ゴロ併殺打に倒れた。
 「僕なら送っています。一打同点の局面をつくって、相手バッテリーにプレッシャーをかけます。公式戦だと違いますよ。こういう大舞台なら…という話です」
 送っていれば追いついていたと言いたいのではない。野球観の問題である。それを実践するには、1年後にこの舞台に立たねばならない。しかし現実は厳しい。3連勝でオリックスを土俵際に追い詰めたヤクルトには今季6勝13敗6分けと大量の白星を供給した。
 「ヤクルトに勝つには神宮でピッチャーが頑張ることです。どうすれば頑張れるかはピッチングコーチも考えてくれると思いますが、ピッチャーはコントロールなんです。広いバンテリンドームだと大胆に攻めていけるのが、ホームランの出やすい神宮では警戒心も強くなり、投げ切れていない。何か一つでもいい。思ったところに投げられる変化球を覚える。真っすぐはしっかり外角に投げられる。そういうところからですよね」
 今季のヤクルト戦は本拠地では4勝5敗4分けで防御率3・08。ところが神宮では2勝7敗1分け、防御率4・63とはね上がる。広さという安心感がもたらしてくれる大胆さが、狭さという恐怖心で臆病に変わる。それを克服するのは本物の技術を身に付けるしかない。
 「投手がコントロールなら、打者はタイミングです。そして勝負どころでの意識。漠然と待っていても甘い球は来ません。時には、その投手の一番いい球を狙うのも必要なんです」
 選手の脳内革命はまだ始まったばかり。「名古屋に帰って、明日からまた練習です」。反復で体に染み込ませ、心理を説いて勝負の呼吸を飲み込ませる。2年連続最下位からはい上がったヤクルトの躍進は、新監督の負けん気をさらに強くしたはずだ。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ