本文へ移動

【北の富士コラム】八角部屋期待の幕下力士・北の若 しっかり自覚を持って稽古に励まなければせっかくの大器も台無しに

2021年11月25日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
北の若(右)は切り返しで平戸海に敗れる

北の若(右)は切り返しで平戸海に敗れる

 本日はNHKの仕事がないので十両の相撲からテレビ観戦。八角部屋期待の力士、北の若が新十両の平戸海と対戦。北の若はすでに勝ち越しは決まっている。十両とも顔を合わせ勝っている。この一番に勝って、ほとんど昇進は決定的である。
 相手の平戸海は体は大きくはないが見るからに力が強そうで、しっかり鍛えこんだことは一目瞭然である。立ち合いは当然、体の小さい平戸海がぶちかまして出る。それに対し、北の若は腰高の立ち合いで左差しを狙った。
 体勢の低い平戸海が右を深く差し、左前みつも十分に引きつける。これで北の若の体勢が伸び切ってしまった。北の若は引きつけられて苦しい状態から上手投げ。平戸海はこの機を待っていたかのように、右足を踏み込んで豪快に切り返して勝ち越しまであと2勝とした。
 星数はそれほど挙がっていないが、相撲内容はどの相撲も力強いものである。高校時代は北の若が高校横綱の実績があるが、今や両者の力は完全に逆転している。体を見ただけで稽古量の違いが分かってしまう。平戸海は今は死語に近くなったが「稽古の虫」と評判が高い。
 50、60番は当たり前で、多いときは100番取ることもあるらしい。対する北の若は体こそ大きいが、中年太りのおじさんみたいで、筋肉の張りがない。相撲の内容も右でも左でも相手に合わせてしまうことが多い。稽古の方は関取2人(隠岐の海、北勝富士)いるのだが、2人ともけがが多く、十分に稽古を付けているように思えない。むしろ高校生のころの方が強いくらいである。
 師匠は理事長であるので多忙である。しっかり自覚を持って稽古に励まなければ、せっかくの大器も台無しになってしまう。そんな例は山ほど見ているだけに楽しみというより、心配の方が多い。もう一番残っているので運が良ければ、十両昇進もあると思うが、今の力では十両は務まらないだろう。
 たかが幕下力士のために貴重なページを使用して申し訳ないことです。あまりにもだらしない相撲に、ついグチってしまいました。
 それでは幕内の土俵を振り返ります。北勝富士は会心の相撲で2敗を守る。まさか千代丸には負けられません。阿炎も宇良を軽く一蹴してしまいました。何の迷いもない素晴らしい相撲でした。さすがの宇良も手も足も出ませんでした。玉鷲も見事です。10日目は気の抜けた相撲で心配していた御嶽海は、高安を万全の相撲で下した。
 貴景勝は前日の負けをを引きずることなく、巧者遠藤を寄せ付けず1敗を堅持。照ノ富士を追い上げる態勢ができたようです。
 その照ノ富士は意外にも逸ノ城に思わぬ苦戦を強いられました。右の相四つなので先に上手を引いた方が有利となりますが、先に左上手を取ったのは逸ノ城。照ノ富士の立ち合いがいつもより少し甘かったと私は見ています。先に上手を取られても勝てる自信があったと思います。
 その読み通り逸ノ城は十分の体勢になりながら攻めません。腰を引いてばかりでは勝機を作れません。いつまで待っても攻めて来ないので、照ノ富士が攻撃開始です。下手投げを打ちながら逸ノ城の重い腰を動かし、とうとう左上手を引きました。これで万全、必勝の型ができたところで一気に攻勢に出ました。
 今度は照ノ富士が頭を付けて念入りに寄り倒しました。逸ノ城は善戦しましたが、もっと積極的に勝負しなければ勝てるものも勝てやしない。大きな体を生かさないと、この上は狙えない。逸ノ城がすい星のように番付を上げてきた時は、いずれ照ノ富士と逸ノ城の時代が来るだろうと思ったものだ。逸ノ城はその時代を忘れてはいけません。
 11日目は変な感じの記事になりました。実は相撲が終わると同時にルームサービスが運ばれてきました。またもつ鍋を注文しました。これで4回目。あまり体に良くないが、うまいからつい頼んでしまいます。12日目からは野菜を中心に健康的な食事をすることにします。(元横綱)
おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ