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虐待リスクアセスメント 支援につながる運用を

2021年11月25日 05時00分 (11月25日 12時12分更新)
 子育て中の保護者のSOSサインを早期に捉え、虐待防止につなげようと、国や自治体は「虐待リスクアセスメント」という取り組みに力を入れている。保健師らが乳幼児健診時などの問診でチェックシートを使い、危険度の高い親子を把握する。そうした親子を継続的に見守り、適切に支援するのが目的だが、専門家からは保護者の「相談控え」を懸念する声も上がっている。 (今川綾音)

ハイリスク判定警戒 相談控え招く恐れ

 「行政の子育て相談を頻繁に利用していたこともあり、育児に不安のあるお母さんと判断しました」
 五年前、関東地方に住む四十代の母親は、児童相談所の職員の言葉に耳を疑った。当時生後十カ月の長男のけががきっかけで虐待を疑われた。懸命に否定したが認められず、児相に一時保護され、その後の施設入所につながった。
 以前、家庭訪問に来た保健師にチェックシートを使った問診を受け、母乳の悩みを伝えた際に勧められた行政の相談窓口を数回利用した。核家族での慣れない育児。自治体の子育て支援サービスも最大限利用していた。子育てのヒントを得るため、保健師に不安や育児の悩みを打ち明けたことが起点となり、虐待リスクのある家庭と評価され...

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