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一大旋風を巻き起こすクラブに移り、仲間から刺激 特技「金魚すくい」の14歳、夢は大きく「五輪金メダル」【フィギュア】

2021年11月24日 10時30分

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女子フリーで演技する櫛田育良=21日

女子フリーで演技する櫛田育良=21日

 フィギュアスケート女子で名古屋市出身の櫛田育良(14)=木下アカデミー=は、今季デビューしたジュニアの部で近畿選手権を初制覇し、西日本選手権で2位に入った。全日本ジュニア選手権は8位と、惜しくも今季いちばんの目標だった全日本選手権出場にあと1つ順位が及ばなかったが、その実力はしっかりと全国に知らしめた。
 全日本選手権を懸けた全日本ジュニアは、櫛田の地元、名古屋市の日本ガイシアリーナで行われた。「このリンクは昔から滑っているので慣れている。逆に慣れているから、全日本ジュニアという雰囲気が最初持てていなくて、気持ちのコントロールが難しかった」。あこがれの舞台、全日本選手権には合計点でわずか0・67点足りなかった。それでも昨季に続く2度目の出場に「去年よりもまとめられた」と成長を感じ取った。
 所属クラブはノービス、ジュニア世代に今、一大旋風を巻き起こす木下アカデミー。京都を拠点に活動する。小学6年の時、「すごく悔しい思いをした」と2年連続で出場していた全日本ノービスの舞台に上がれず、名古屋のクラブから移籍を決めた。
 木下アカデミーには4回転トーループを日本女子で初めて成功させ、ノービスの年代ながら今回の全日本ジュニアを初制覇した島田麻央(13)ら若年層の逸材が大勢いる。3回転アクセルを武器に今季のグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯で2位に入った同郷出身の先輩、河辺愛菜(17)の演技は仲間と練習場で見守った。
 「みんなすごく一生懸命練習しているし、技術も勝てるところが全然ない。みんなを見習って練習している」
 昨季からペア競技にも取り組んだ。しかし今年2月に左脚のすねを骨折した。2カ月休んで練習を再開したが、6月ごろにペアの相手からコンビ解消を持ち掛けられた。「その時はすごく悲しかったけど、そこで区切りをちゃんとつけて、シングルで結果を出せるよう頑張ろうと思った」
 ペア競技に挑んだ恩恵もあった。「体幹が鍛えられ、ジャンプが安定してきた」。4回転、3回転アクセルの大技はまだ跳べないが、難易度の高い3回転ルッツなどを正確に着氷できるようになった。
 取材対応にまだあどけなさを残す中学2年生には逆境をはね返す力強さがある。ペアやアイスダンスにもパートナーが現れれば再挑戦したい意欲もある。将来の目標を聞かれると「オリンピックで金メダルを取ること」ときっぱり答えた。
 ▼櫛田育良(くしだ・いくら)2007年10月29日生まれ、名古屋市出身の14歳。151センチ。4歳から競技を始め、20年全日本ノービスA4位、今季は近畿選手権ジュニア優勝、西日本選手権ジュニア2位。あこがれの選手は21年世界選手権女王のアンナ・シェルバコワ(ロシア)。特技は金魚すくい。名前の由来はまだ親に聞いていないという。

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