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軽トラ鮮魚店 活きよく巡回 米田さん(29)金沢などで移動販売人気

2021年11月24日 05時00分 (11月24日 10時09分更新)
鮮魚の移動販売を手掛ける米田大佑さん=金沢市内で

鮮魚の移動販売を手掛ける米田大佑さん=金沢市内で

市場で厳選「外出悩む人へ」

 新鮮で質の高い鮮魚を自宅近くまでお届け−。市場から直接仕入れた魚を売る移動販売車「鮮魚匠大佑(せんぎょしょうだいすけ)」が、金沢市内を中心に人気を集めている。経営者の米田大佑さん(29)は「買い物に行かずとも、量販店とは一味違った魚を楽しんでもらえる」と語る。 (西浦梓司)
 「いらっしゃい!」。移動販売の軽トラックが住宅街に停車すると、米田さんの威勢のいい掛け声とともに荷台のドアが開く。目に飛び込んでくるのは、ヒラメやマグロ、ブリなど色つきの良い魚の切り身のほか、香箱ガニや甘エビも。魚を調理する時間がない人向けに、パン粉を付けたフライ用の切り身や、下味を付けた魚も扱っている。
 週二回、金沢市内全域と野々市市や津幡町の一部を巡回。一日当たり七十〜八十人の固定客の自宅周辺を回り、飛び込みの客にも対応する。
 米田さんは移動販売を始めるまで、全国各地の飲食店向けに鮮魚の卸売りを手掛けていた。客と話す中で、新型コロナ禍で混み合うスーパーを避ける人や、高齢者など気軽に買い物に行けない「買い物弱者」の存在を知り、移動販売に目を付けた。
 移動販売用の軽トラックを特注し、今年三月、金沢市内を回り始めたが、当初の固定客は二人だけ。二十カ所を回っても、一度も売れないことがあった。だが、道行く人に声を掛けるなど地道な営業活動を続けるうちに、口コミで徐々に広まり、固定客が百人ほどにまで増えた。
 人気の秘訣(ひけつ)は、魚の質。卸売りの経験から「目利きには自信がある」という米田さんは、市中央卸売市場で厳選した魚を仕入れている。二十二歳のころから四年間、料理店で魚料理の修業を積んでおり、血抜きなどの下処理も得意という。また、客に家庭でできる調理法を丁寧に解説するなど接客も好評だ。
 白山市など他の地域の客からも要望があり、今後は頻度を増やすとともに、巡回エリアを広げる予定。米田さんは「買い物に行くのが難しい人にも、本当においしい魚を届けていきたい」と話した。(問)米田さん080(1969)2848

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