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傷痕の腫れや隆起 メス入れる方向 影響大 

2021年11月23日 05時00分 (11月23日 17時44分更新)
 けがや手術後の傷痕に悩む人は少なくない。痛みやかゆみなどの不快な症状に加え、赤く腫れる、大きく盛り上がるといった見た目も、生活の質(QOL)に影響する。傷の治りが遅いほど、そうした状態になるリスクは高まるため、医療現場では手術の際、メスを入れる方向を工夫する試みが広がる。皮膚にかかる力を分散し、傷によって生じる炎症を早めに抑えるのが目的だ。 (砂本紅年)

術後にステロイドテープ

 多くの患者を悩ませるのが、皮膚の傷が赤く腫れて盛り上がる「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」と、もともとの傷の範囲を超えて大きく広がる「ケロイド」だ。日本医科大形成外科教授の小川令さん(47)=写真=によると、いずれも傷を治そうと、皮膚が過剰な炎症を起こすことが原因。高血圧や、血中の女性ホルモン(エストロゲン)濃度が高いとなりやすいという。
 きっかけとなる傷は、ピアスの穴やにきび、手術などさまざまだ。肥厚性瘢痕は数カ月から数年で炎症が引き、症状も見た目も改善していくが、ケロイドは一般的に自然に治ることはない。「傷痕が原因で心の病を患う人もいる。傷のケアは心のケア」と小川さんは強調する。
 ケロイドは、もとの傷が関...

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