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巨大市場か自由経済か 中国VS台湾 TPP加入巡り攻防

2021年11月22日 16時00分 (11月22日 16時13分更新)
 環太平洋連携協定(TPP)への加入申請をした中国と台湾の外交攻勢が活発化している。中国が加入すればTPPの圏域が拡大する利点がある一方、経済面の統制を強める中国の加入に反発が出ることも予想される。中台の対立が加盟国間の亀裂を招く恐れもあり、日本など加盟国は難しい対応を迫られそうだ。

(左)中国の習近平国家主席=新華社提供、AP (右)台湾の張忠謀氏=中央通信社・共同

■けん制

 十二日にあったアジア太平洋経済協力会議(APEC)のオンライン首脳会議は、中台がそれぞれ支持を訴える場となった。
 中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は「高水準のアジア太平洋自由貿易区を早く建設するべきだ」と、経済規模の大きい中国がTPPに加入するメリットを強調。台湾からは蔡英文(さいえいぶん)総統の代理として半導体大手「台湾積体電路製造(TSMC)」の創業者、張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏が出席し「台湾は透明性の高い市場経済であり、TPPの高い基準を満たす」と台湾こそが加入にふさわしいと訴えた。
 加入には全加盟国の承認が必要で、中国の申請は九月半ばで台湾より一週間早かった。中国は台湾の加入に反対しており、台湾の動向を察知してけん制したとの見方が強い。

■期待

 中国の加入を巡っては、共産党による統制...

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