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金沢・玉川町周辺

2021年11月22日 05時00分 (11月22日 11時01分更新)
【写真番号2021112201】日本専売公社金沢地方局(中央)など大きな工場が目立つ金沢・玉川町周辺=1962年3月、本社ヘリ「まなづる」から

【写真番号2021112201】日本専売公社金沢地方局(中央)など大きな工場が目立つ金沢・玉川町周辺=1962年3月、本社ヘリ「まなづる」から

近代工業発祥の地

 積み木のような家々の間に学校や病院、工場が見える。日本専売公社金沢地方局に日本硬質陶器、金沢製糸場の後にできた倉庫精練…。一帯は明治以降、加賀藩重臣の屋敷跡などに工場が建ち、近代工業発祥の地となった。
 金沢駅と中心部を結ぶ玉川町通り商店街によると、約四百メートルの石畳の両側にさまざまな店が軒を連ねる通りは、昭和五十年代初頭まで市内トップクラスのにぎわいを誇った。中でも洋服店は多いときには二十軒ほどが集まり、「洋服を買うなら玉川町で」と言われたという。
 この商店街で戦後に開業した太田洋服店。これまで三千着以上の紳士服を仕立ててきた二代目店主の太田政信さん(71)は「今は既製品だけど昔はオーダーが主流だった。通勤時間になると店の前を背広に帽子姿の多くの勤め人が行き交った」と振り返る。
 大正の雰囲気を伝える専売公社の赤れんがの建物は、後に一部が金沢市立図書館別館(現近世史料館)として再生され、跡地で今また新こども図書館と市文化ホールの西側から移転する中央小学校の建設が進む。新と旧が交差する図書館は、世界的な建築家谷口吉郎・吉生親子の唯一の共同作品としても有名だ。(鈴木弘)
  • 空から-あの頃ふるさとは

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