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ごん、おまえの家だったのか 知多半島のメガソーラー、野生のキツネがねぐらに

2021年11月21日 05時00分 (11月21日 05時01分更新)
行動を追跡したキツネ。GPS発信機付きの首輪がつけられている=2019年7月、愛知県阿久比町で(福田秀志教授提供)

行動を追跡したキツネ。GPS発信機付きの首輪がつけられている=2019年7月、愛知県阿久比町で(福田秀志教授提供)

  • 行動を追跡したキツネ。GPS発信機付きの首輪がつけられている=2019年7月、愛知県阿久比町で(福田秀志教授提供)
  • 追跡したキツネがねぐらとして使っていた大規模太陽光発電所=愛知県阿久比町で
  • キツネが共生できる大規模太陽光発電所の使い方を提案する福田秀志教授=名古屋市中区で
 愛知県半田市出身の児童文学作家・新美南吉の童話「ごんぎつね」の舞台として知られる同県の知多半島で、野生のキツネが大規模太陽光発電所(メガソーラー)をねぐらにしていることが、日本福祉大の福田秀志教授(森林保護学)らの調査で分かった。全国的に確認されたことのないケースで、生息に適した雑木林などが減る中、福田教授はキツネを締め出すのではなく、人間と共存する方法を探るべきだと指摘している。 (戸川祐馬)
 福田教授の研究室は、愛知県阿久比町で捕獲したオスのキツネ二匹に衛星利用測位システム(GPS)発信機付きの首輪をつけ、二〇一九年から一年〜一年半の長期にわたって、移動ルートと頻繁に訪れる場所を探った。GPSでキツネの行動を追跡する調査は珍しいという。
 知多半島ではキツネは一九六〇年代までに絶滅したが、他の地域から流入したと考えられる個体が九七年に常滑市で発見された。その後、森林が多い半島南部で繁殖し、生息域が半田市や知多市などの都市部にも拡大したとみられる。生息数は分かっていない。
 調査では、キツネは半径一・五キロを縄張りとして行動することや、縄張りを抜け出して直線距離で最大十五キロ先まで移動...

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