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賃上げ3%、ホントに? 介護職、半信半疑

2021年11月20日 05時00分 (11月20日 09時08分更新)
昼食前に入居者の手指を消毒する崎山ひろみさん(右)=名古屋市中川区の特別養護老人ホーム「あんのん」で

昼食前に入居者の手指を消毒する崎山ひろみさん(右)=名古屋市中川区の特別養護老人ホーム「あんのん」で

 政府が十九日決定した経済対策に、介護職らの賃金を引き上げる方針が盛り込まれた。収入の3%程度(月額九千円)との触れ込みだ。岸田文雄首相の分配政策は成果を上げられるのか。他業種に比べ、人手不足で賃金が低いとされる中、新型コロナウイルス対策にも追われる介護の現場では期待と懐疑的な見方が入り交じる。
 「今回はきっちり九千円、給料が上がるだろうか」。政府の対策決定に、認知症高齢者が暮らす愛知県内のグループホームで働く介護福祉士の男性(49)は半信半疑、といった様子だ。
 月給は、毎月九回ほどの夜勤手当を含んでも手取りで約二十二万円どまり。夜間は一人で利用者八人を担当。利用者は転倒したり、外に出て行こうとしたりすることがあり、さまざまな突発事案への対応は精神的にもきつい。「重圧に耐え切れず辞める人もいる。気持ちだけで仕事は続かない」と現場の疲弊を語る。
 実は処遇改善策として、介護サービスを提供する事業者に支払われる報酬に上乗せをする加算の制度は既にある。二〇一九年には、勤続十年以上の介護職の月給を八万円増やそうと新たな仕組みが設けられた。ただ、介護の質を高める研修費に使われるなど全てが賃金に充て...

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