空から眺める 巨大キリコ 珠洲・寺家の秋祭りDVDに

2020年5月26日 02時00分 (5月27日 03時56分更新)

ドローンを活用して寺家のキリコ4基を上空から撮影したDVD映像の一場面=出村正幸さん提供

地元有志 ドローン撮影

 高さ日本一を誇るキリコが登場する珠洲市三崎町寺家(じけ)の秋祭りを全国に発信しようと、地元有志らが巡行の模様を捉えた映像作品を完成させた。小型無人機ドローンを駆使し、上空からの迫力ある映像に仕上げ、DVDとして商品化。企画した出村正幸さん(44)は「祭りはもちろん、歴史や自然豊かなパワースポットである寺家地区の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。(加藤豊大)

完成したDVDを手に「日本一のキリコや寺家地区の魅力を伝えたい」と話す出村正幸さん=珠洲市三崎町寺家で

 寺家のキリコは、高さ一六・五メートル、重さ四トン、屋根の大きさは畳約十二畳分と、その壮大さで知られる。三百年近い伝統があるとされる毎年九月の秋祭り「須須(すず)神社秋季例祭」で四基が登場し、海沿いの道などを夜通し巡行する。
 地域の若者の減少による後継者不足の懸念などから、祭り責任者を務めてきた出村さんは「伝統を映像記録として残したい」と考えるように。直接見物することができなかった県外からの観光客らにも魅力を知ってもらおうと、DVD制作を思い立った。
 「寺家の巨大なキリコは上空や海上からでも迫力が伝わる。地元でも誰も見たことがない映像にしたかった」とドローンを活用。母が寺家出身の映像作家多中(たなか)弘一さん=京都市=が、昨年の祭りで撮影した。
 出村さんは「特に気に入っているのは、夜に四基のキリコが並ぶシーン。上空からだと人影も見えず、灯籠の明かりだけが闇夜にゆらめいて浮かび、宗教的で神秘的な雰囲気を伝えている」と語る。
 DVDジャケットや、封入した祭りや地区の歴史などを紹介する冊子は、珠洲市正院町のデザイナー乙脇(おとわき)康彦さんが担当。音楽は七尾市の音楽プロデューサー権谷(ごんたに)達哉さんが手掛けた。
 再生時間は約四十七分。寄り道パーキング寺家をはじめ、寺家地区の各施設などで扱う。寺家の情報を地区内外に発信しようと、出村さんらが四月末に立ち上げたウェブサイト「寺家だより」でも注文を受け付ける。税込み二千五百円。

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