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現実に重なる不穏見せる 今井朋彦演出・AAF戯曲賞大賞「ねー」

2021年11月17日 16時00分 (11月17日 16時19分更新)
「役柄はせりふや衣装がサポートしてくれる。その俳優がやる価値を出した方が魅力的な作品になる」と話す今井朋彦=名古屋・栄の愛知芸術文化センターで

「役柄はせりふや衣装がサポートしてくれる。その俳優がやる価値を出した方が魅力的な作品になる」と話す今井朋彦=名古屋・栄の愛知芸術文化センターで

 俳優の今井朋彦が演出する舞台「ねー」が二十一〜二十三日、名古屋・栄の愛知県芸術劇場小ホールで上演される。同劇場が設ける「AAF戯曲賞」で昨年大賞に輝いた同名戯曲による公演で、今井は「ドキドキさせられるせりふが多く、描かれている不穏さは現実社会と重なる」と話す。
 福島県生まれの劇作家小野晃太朗が執筆した戯曲で、二〇一八年に会員制交流サイト(SNS)で広まった女性の性被害の告白に着想を得ている。物語は「水掛男」というえたいの知れない人物に“じょうろで水をかけられ”心に深い傷を負った少女・寧を中心に展開。水掛男への復讐(ふくしゅう)を誓う寧の父、寧が新たに出会う先生やクラスメート、悪人と見なした者を断罪する私刑団、秩序維持を第一に掲げる秘密結社などが登場し、それぞれの思惑や主張が絡み合い、ぶつかり合っていく。
 権力者やSNSにあふれる悪意ある書き込みを想起させる人物描写や発言が多く盛り込まれており、「多くの人が自分自身の生きている社会と重ね合わせてくれるだろう」と今井。多くの登場人物がいて、場面転換も頻繁な戯曲に、「生身の人間とライブの劇場でやるにあたって、どう現実的な方法に変換していくか...

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