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森保監督による会心の一手が流れを変えた この結束力があれば必ずW杯切符は手にできる【ラモス評論】

2021年11月17日 11時03分

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森保監督(AP)

森保監督(AP)

 森保監督の放った会心の一手が試合の流れを一気に変えた。後半の頭から柴崎に代え、三笘を左アタッカーとして投入。南野をトップ下に動かし、システムを4―3―3から4―2―3―1に組み替えた。その三笘が、ファーストプレーで左サイドを突破し、ファウルを受けてFKを得た。ゴールに結び付かなかったが、その後も三笘が積極的に仕掛け、前半はぬるかった攻撃陣の連動した仕掛けが、一気に活性化された。
 アウェーで、それも後半頭から勝負をかける。勇気ある決断だ。この交代からは戦術的な狙いだけでなく、点を取りに行く、絶対に勝つんだという、森保監督の強烈なメッセージが感じられた。選手にも、その覚悟がはっきりと伝わったはずだ。
 そして後半26分、森保監督が二の矢を放つ。南野に代え古橋、長友に代え中山を投入。2トップにしてさらに相手ゴールへの圧力を高めた。そして後半35分、中山が高い位置でボールを奪うと、すかさず三笘にパス。左から突破しクロス。最後は伊東が押し込み、待望の決勝ゴールが生まれた。
 後半、積極的な交代策で日本の選手の距離感が縮まり、守備と攻撃の連動性が高まった。さらにオマーンは日本のシステム変更に対応しきれず、後手後手に回って、押し込まれる時間が長くなった。1点を奪ってからは浅野、さらに原口を投入し、交代5枠を使い切ってきっちりと守備を固め、難敵を振り切った。まさに総力戦。チーム内の信頼感と結束力で勝ち取った勝利だ。
 アウェー2連戦で勝ち点6。ベトナム戦前の移動アクシデント、ベトナム戦後の真夜中の移動、中4日の強行軍。その厳しい条件の中、コンディションを整え、戦術を浸透させる。森保監督、そして選手は大きなプレッシャーの中、どんどん成長している。
 この日、オーストラリアが中国と引き分け、日本は2位に浮上した。サウジアラビアもベトナムに1―0の辛勝。アジア各国のレベルも接近しており油断できないが、この結束力があれば必ずW杯切符は手にできる。そう信じて残り4試合、私も森保ジャパンを応援していく。(元日本代表)

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