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【フィギュア】村元哉中、高橋大輔組コーチに授けられた珠玉の助言「今自分たちができるものをどう見せるか」

2021年11月15日 18時18分

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アイスダンスRDで演技を終えた村元(左)、高橋組

アイスダンスRDで演技を終えた村元(左)、高橋組

『It’s not what you do,but it’s how you do it』
 この言葉が2人を支えた。フィギュアスケートのアイスダンスで昨季とは見違える演技を披露し、北京五輪出場が夢物語でなくったカップル結成2年目の村元哉中(28)、高橋大輔(35)組=関大KFSC=が、どのスポーツ選手にも参考になりそうなメンタルの話をした。
 グランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯で日本歴代最高点を出した村元、高橋組が一夜明け取材に応じた14日、米国から来日したマリーナ・ズエワコーチについて問われると、「マリーナっていつも名言が出るんですけど…」と冒頭の英語を引用し、村元が語り始めた。
 「何をするかじゃなくて、今自分たちができるものをどう見せるかが今、一番大事だよ」。そう和訳した。
 「本当にそうだなあって。やはりトップのチームとどうしても比べてしまう時があるけれど、比べたところで何も変わらないし、何もいいことがない。『どれだけ自分たちが今できることを、どういうふうに表現するかだ』とマリーナに言われ、それをすごく意識した結果、いい評価も得られたし、表現面でも昨シーズンよりはよくできた」
 高橋もズエワコーチに「今の経験は今しかできないから、今を楽しみなさい」と毎日言われた言葉を引用し、振り返った。
 「お客さんもあなたのスケートが見たくて、楽しみに応援してくれているからと言われ、『うまくやらなきゃ』でなく、『どうやって楽しんでもらえるか』を考えながら滑った。自分たちが楽しまないと周りに伝わらない」
 2010年バンクーバー五輪銅メダルの高橋が2年前にシングルからアイスダンスに転向して以来、NHK杯は初の国際舞台。いやがおうにも緊張していた。その緊張との向き合い方をズエワコーチが説いた。
 「『貴重な今のこの瞬間を大切に楽しみなさい』と言われて、緊張感は高かったけど、楽しむことを一番に演技することができたのでうまくいった」
 大舞台を楽しむことは誰もができることではない。ただ、先のことを考えずに今に集中することはできる。村元に伝えた言葉も実践できる。ライバルと自分との比較は、相手の長所に目を奪われる一方で自身の欠点ばかりに目がいき、気づいたら不調に陥るケースは多い。世代に関係なく、スポーツにいそしむ人たちには聞いて損しない言葉だと思う。

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