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世界のトップで戦う宇野昌磨が帰ってきた 苦労や悩みを乗り越え、新しい姿を見せてくれた【村上佳菜子スマイルレポート】

2021年11月13日 23時40分

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男子で優勝した宇野昌磨のフリーの演技

男子で優勝した宇野昌磨のフリーの演技

◇13日 フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯 男子フリーほか(東京・国立代々木競技場)
 フリーの宇野昌磨選手は本当に落ち着いていました。構成要素と真摯(しんし)に向き合って、確実に滑っていました。「世界のトップで戦う昌磨が帰ってきた」と思えてなりません。苦労や悩みを乗り越えて、新しい姿を見せてくれました。
 ミスもありました。でも、他の要素でしっかりカバーできる強さが今の宇野選手にはあります。インタビューの「すぐに練習をしたい」という言葉を聞いて、自分の高い意識に向かって全力で走っているのだと、改めて感じました。
 技術的にいえば、演技全体に切れが出てきました。ジャンプだけではなく、スピンのポジションの切り替えやステップシークエンスの動きも以前よりシャープになっています。ミスの内容を修正すれば、合計の300点超えも見えてきます。北京五輪に向け、どんな姿を見せてくれるのか。さらなる進化が楽しみです。
 女子の坂本花織選手も落ち着いていました。冒頭の2本のジャンプは軸が少しゆがんでいて、心配もありました。これまでならそれを引きずってさらなるミスにつながることも多かったと思います。今回は気持ちを切り替えて、3本目のジャンプからしっかり戻してきました。相当な練習を積んできたと感じました。これからも自信あふれる迫力と流れのあるスケートを見せてほしいです。
 他の選手も頑張りました。男子の山本草太選手と三浦佳生(かお)選手は世界で戦うためのいい“気付き”のきっかけをつかんだと思います。女子の河辺愛菜(まな)選手はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)以外の要素をしっかり決めたことは何よりも素晴らしかった。松生(まついけ)理乃選手はシニアの厳しさを感じたでしょう。先生を信じてどれだけ心が踏ん張れるかが鍵です。
 カップル競技にはあらためて驚きました。アイスダンスの村元哉中(かな)、高橋大輔組は私がついていけないほどのレベルアップを見せてくれました。小松原美里、小松原尊組は今までやってきたことを信じて戦い抜いてほしいです。ペアの三浦璃来(りく)、木原龍一組は世界が注目するペアになりました。NHK杯の経験を糧にしてさらに向上してくれると思います。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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