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5得点もたらしたヤクルトの“四球力”…長打率・出塁率・四球全て12球団最低の中日が来季こそ目指すべき野球

2021年11月12日 10時48分

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6回裏2死満塁、代打川端が押し出し四球を選ぶ。投手菅野、捕手小林

6回裏2死満塁、代打川端が押し出し四球を選ぶ。投手菅野、捕手小林

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って CS特別版 ◇11日 セ・リーグCSファイナルステージ第2戦 ヤクルト5―0巨人(神宮)
 勝敗が決した6回の攻防。2死二、三塁で原監督自らマウンドに向かい、8番・西浦の申告敬遠を伝えて、代打・川端慎吾との勝負を選択した。フルカウントになってからは、改めて捕手の小林がマウンドへ走った。ストライクで勝負するのか。それともボール球を振らせるのか。絶対に防ぎたい1点。絶対に取りたい1点。しかし、1球ファウルをはさんで、菅野の147キロは外角に大きく外れた。
 菅野にとっては痛恨の押し出し。緊張の糸が切れたエースが、次の塩見に走者一掃の三塁打を打たれたのは、必然だった。ヤクルトは2戦で王手。連続完封の投手陣もすばらしいが、菅野を攻略した打線も頼もしい。ただし、この日は5安打。敵失があったとはいえ、5得点をもたらしたのはツバメの四球力だ。
 川端の押し出しだけではない。2回の先制点も村上の安打にサンタナ、オスナの四球で満塁にしてからの西浦の犠飛だった。敬遠を含めて6四球。弱体と言われて久しかったツバメ投手陣が、チーム防御率をリーグ3位にまで上昇させたのは与四球が激減した(セ・リーグ最少の363)からだと、シーズン終盤に書いた。一方、看板の攻撃力はチーム打率は3位だが、総得点はリーグ最多(625)である。
 支えているのは断トツの513四球。個人でも村上が1位、山田が3位。相手に恐れられ、的確に選び、四球を奪う。チームの得点力を分けるのは、チーム打率でも本塁打数でもない。毎年書いているが、OPS(長打率+出塁率)なのだ。セ・リーグの総得点順位は、OPS順位と同じである。
 僕が本当に書きたいことは、もうおわかりだと思う。今季の中日打線は長打率(3割3分1厘)、出塁率(2割9分1厘)、四球(326)すべてが12球団最低だった。もちろん得点数(405)も…。長打率をすぐに上げるのは容易ではない。まずは出塁率を上げるべし。だから四球。立浪監督が重んじる「間」と「割れ」は、低めの変化球の見極めにも有効だ。来季こそ必ず―。

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