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伊東が千金V弾「いいボールが来たので触るだけだった」40メートルの距離を一直線に走り切る【サッカーW杯最終予選】

2021年11月12日 06時00分

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前半、伊東純也の先制ゴールが決まり、タッチを交わし喜ぶ日本代表=(C)JFA

前半、伊東純也の先制ゴールが決まり、タッチを交わし喜ぶ日本代表=(C)JFA

◇11日 2022年サッカーW杯カタール大会アジア最終予選 日本1―0ベトナム(ハノイ)
 日本は初の連勝を飾り、通算3勝2敗で勝ち点を9に伸ばした。日本は前半17分に伊東純也(28)=ゲンク=が先制ゴールを決め、そのまま逃げ切った。同組のサウジアラビアはオーストラリアと引き分け、勝ち点13で首位をキープ。2位のオーストラリアは同10。日本は16日(日本時間17日)に敵地マスカットでオマーンと対戦する。
   ◇   ◇
 ベトナムの攻勢、ハノイの大歓声。でも、日本は勝った。敵地で当たり前のように競り勝った。それでいい。お膳立ては大迫と南野。殊勲者は文句なしで伊東だった。
 「(南野)拓実が裏に抜けた時、GKとの間に走り込んで、いいボールが来たので触るだけだった」
 まるでロケットのようなスピードだった。前半17分。大迫のポストプレーから南野が左サイドを抜け出した瞬間、伊東のギアが入った。右サイドからゴールを目がけて約40メートルの距離を一直線に走り切り、相手DFの前に出た。ラストパスに左足を合わせて流し込んだ。体勢を崩し、ゴールネットに絡みながら、照れ笑いを浮かべていた。
 最終予選の宿命だろうか。吉田、冨安、伊東ら欧州組11人を乗せたチャーター機が給油地のロシアでトラブルに見舞われ、約12時間、機内に足止めを食らった。現地入りが大幅に遅れ、全員がそろってトレーニングできたのは前日10日の公式練習のみという異例の事態。それでも「言い訳にするつもりはない」と南野。負の材料は一致団結のエネルギーだった。
 渾身(こんしん)の99分間。伊東は敵陣、自陣を問わず、トップスピードで走りまくった。後半48分、相手にボールを奪われると、真っ先に寄せ、スライディングでカウンターの芽を摘んだ。
 「高校、大学の時から速いだけの選手とは思われたくなかった」。前半40分の幻弾は圧巻の域。シュートやクロス技術に加え、守備では誰よりも体を張る。信念を体現した、魂の99分間だった。
 最終予選初の2連勝。次戦のオマーン戦に向け、「ホームでの借りがある。しっかり勝ってつなげていきたい」と伊東。絶好調のスピードスターがオマーンも切り裂き、W杯ロードを切り開く。

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