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三振数リーグ2位でも…ヤクルト塩見が“奇数月の法則”通りの爆発 試合動かし巨人の勢い止めた二塁打2本と好走塁

2021年11月11日 10時29分

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1回裏1死一、三塁、村上の遊飛で生還する塩見。捕手小林

1回裏1死一、三塁、村上の遊飛で生還する塩見。捕手小林

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って CS特別版 ◇10日 セ・リーグCSファイナルステージ第1戦 ヤクルト4―0巨人(神宮)
 ヤクルトの1番・塩見泰隆の脚が、試合を動かした。1回1死一、三塁。村上の打球は左翼と遊撃の間に上がった。セオリーなら落球に備えてハーフウエー。しかし、三走の塩見は前進するウィーラーではなく、背走する坂本が捕ると判断し、タッチアップを選択した。
 上空は風が舞い、捕球から送球への動きにどうしても手間取る。ためらわず突入。俊足を飛ばし、先制のホームに滑り込んだ。犠飛ではなく遊飛による得点(村上には打点がつく)を、高津監督は「あれは塩見か(山田)哲人くらいしかできないプレー」と絶賛。続くサンタナが初球を左翼席に打ち込み、一気に主導権を握った。
 「坂本さんの体勢が悪かったので『思い切っていけよ』という福地(三塁ベース)コーチの声をいただいて、走ることができました。積極的な走塁で1点をもぎ取れたので良かったです」
 試合を動かしたのが塩見の脚なら、甲子園で連勝した巨人の勢いを止め、とどめを刺したのは打撃だった。1回は山口のストレートを強振し、左中間に運んだ。7回は1死三塁から前進守備の坂本を強襲する適時二塁打に「抜けてくれてホッとした」と破顔した。
 14本塁打&21盗塁。パンチ力とスピードを併せ持つ。しかし、リーグ2位の156三振。いかにも粗い。ただ彼のある「法則」を知っていた僕は、活躍を予感していた。奇数月の塩見は一度も打率3割を切ったことがなく(2打数の11月を除く)、3割6分2厘。ところが偶数月には一度も3割に届いたことはなく、2割1分2厘。爆発と沈黙を繰り返す安定感のなさは、1番の理想像には程遠いかもしれない。それでも高津監督は短所には目をつぶり、長所を引き出した。
 「1番として出塁を心掛けたい。そして積極的な走塁でチームにいい流れをもってきたいです」
 奇数月の塩見は怖い。改めて思い知らされた2本の二塁打と好走塁だった。

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