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規格外の野菜 寄付箱へ JAグリーン能美 子ども食堂に提供

2021年11月8日 05時00分 (11月8日 09時56分更新)
野菜の寄付を受け付ける箱の設置を提案した吉川香里さん(右)と三道山子ども食堂の中川美子会長(左)ら=能美市粟生町で

野菜の寄付を受け付ける箱の設置を提案した吉川香里さん(右)と三道山子ども食堂の中川美子会長(左)ら=能美市粟生町で

 規格外のため出荷できない野菜を有効活用しようと、JAグリーン能美(能美市粟生町)の農産物直売所「能美の市」に、寄付を受け付ける箱が設置された。JAに納品する農家が野菜を寄付すると、市内の子ども食堂に提供される。子ども食堂を利用する母子家庭などを支援し、食品ロスの削減にもつなげる。
 箱の設置は、同市上開発町の吉川農園の吉川香里さん(52)が発案した。大きさや見栄えの問題で規格外とされた野菜はこれまで、畑に捨てたり、農園のスタッフが自宅に持ち帰ったりしており、吉川さんは「もったいない」と無念の思いを抱いてきた。かねて、同市三道山町の「三道山子ども食堂」に食材の提供で協力していることから、生活の苦しい人たちのために役立てようと、子ども食堂やJAに提案し、快諾を得た。
 「思いやり野菜箱」と名付け、五日に能美の市の商品搬入口に設置。農家が商品を届ける際に入れてもらい、子ども食堂のスタッフが週一回、回収する。母子家庭や生活困窮者らに配る弁当の食材に使うほか、高齢者や障害者の施設などに提供することも想定している。
 三道山子ども食堂会長の中川美子さんは「生産者の思いを有効に生かすことで、喜んでくれる人が増えれば」と設置に感謝。初日にキャベツや大根などを寄付した吉川さんは「規格外といっても新鮮。旬の野菜をお裾分けしたい」と話した。 (平野誠也)

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