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【スーパーGT第7戦】ARTAが最終周逆転で連勝、5ポイント差に肉薄して最終戦自力Vの道開けた

2021年11月8日 10時00分

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最終周の逆転で連勝、抱き合って喜ぶARTA1の野尻(右)と福住

最終周の逆転で連勝、抱き合って喜ぶARTA1の野尻(右)と福住

 7日▽ツインリンクもてぎ▽監修=12,000人
 GT500クラスは、ARTAの野尻智紀(32)/福住仁嶺(24)組(ホンダNSX)が、最終周に逆転する劇的な幕切れ。第6戦からの連勝を飾り、ランキング3位に急浮上した。
◇  ◇  ◇
 どうしてもこじ開けられなかった扉が、最後の最後に開いた。最終周の1コーナーを抜けると平峰が駆るGT-Rのスピードが鈍り、ARTAの野尻は迷うことなく第3コーナーのインに飛び込んでトップに浮上。レース終盤に延々と続いたドッグファイトは、劇的な幕切れとなった。
 
 勝利を引き寄せた野尻は「インパルのピット時間が短いと直観的に思った。プッシュすれば何か起きるかもしれないと思って、強い気持ちで走り続けた」。最後に訪れるであろうドラマを信じて攻め抜いた。
 コンビを組む福住は、スーパーフォーミュラ(SF)最終戦(10月31日)も制しており、3週連続の勝利。まさに快進撃だが「野尻さんに引っ張ってもらっているだけ。今回もスタートで順位を落としてしまったし。また助けてもらいました」と反省しきり。スタート直後にインパルに抜かれたことで最後まで苦しんだが、頼もしいチームメートの熱走に救われた。
 これでポイントを「55」まで伸ばし、ランク首位の山本尚貴(クニミツ)に対して5ポイント差に肉薄。最終戦(28日決勝、富士)で自力Vの道が開けた。「シリーズのことなんて考えられない状況から、(連勝で)チャンスが巡ってきた。ここまで来たら、目指すのはチャンピオンしかない」と福住。自身は思うような走りができないジレンマもあるが、大きな目標の現実味が増し、気持ちを奮い立たせた。
 ただ、タイトル争いは勢いだけでは乗り切れない。国内最強とも言われる山本が相手なうえ、リアルが真後ろに控えている。NSXにブリヂストンタイヤを履く手の内を知り尽くした3台が、最終戦で雌雄を決するならなおさらだ。野尻は「今回は展開に恵まれての優勝。もう少し自分たちの力をつけないと、最後に取り切れなくなる」と気を引き締めた。
 今SFを初制覇した野尻は、昨季の山本に続く2冠達成の可能性が膨らんだ。「勝てばタイトルが取れるなら、勝負に集中したい。一つの大事なレースに挑む気持ちでいく」。自身初のスーパーGT王者に向け、雑念を捨て、一戦必勝の覚悟で大一番に臨む。

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