夢のNPBへ速球進化 高橋投手 新型コロナ 開幕延期にも前向き

2020年4月25日 02時00分 (5月27日 05時10分更新)

夢のNPB入りへ進化を続ける高橋投手=福井市内で

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、野球の独立リーグ「BCリーグ」の開幕が見通せない。リーグにはNPB(日本野球機構)のプロ入りを目指す選手が多いが、アピールできず今秋のドラフト会議への影響は必至だ。福井ワイルドラプターズの高橋康二投手(25)もその一人。夢に向かい、この一年で進化を遂げた。「試合はないけど、今は考える時間がある」と前向きな気持ちは失わない。 (谷出知謙)
 身長一九一センチ、体重八九キロ。最大の武器は恵まれた体格から繰り出す速球だ。昨季は球速を138キロから151キロにまで上げた。冬場に三カ月間、オーストラリアのプロリーグで武者修行し、緩急の重要性も学んだ。「オープン戦は打たれる気がしなかった。最高の状態だった」。挫折を乗り越え、急成長した。
 高校時代は、高い制球力でならした。140キロ台前半の速球を打者の内外角に投げ分けられた。だが、福井工大進学後は右肘のけがに泣き、二年以上ブルペンに立てず。高校時代の制球を失い、フォームもバラバラ。「勝手に崩れる投手だった」
 昨年、福井に入団。現監督で、中日ドラゴンズで投手として活躍した福沢卓宏コーチから指導を受けると、一気に開花した。「今までは体の開きが早かった」。フォームが安定し、昨季は守護神として9セーブをマーク。自信を深めた。
 ただ、年齢的に焦りを感じる。球団関係者によると、BCリーグからドラフト指名される選手の多くは二十代中盤まで。高橋投手は「もっと早く福沢コーチから学べていたらよかった。ドラフトは若い選手の方が有利。弱気になることもある」とこぼす。
 現在は自主練習に励む日々。自身が学んだ球速アップの方法を会員制交流サイト(SNS)で動画配信するなどモチベーションの維持に努めている。「すごい反響があって、僕も頑張ろうと思う。アピールする場はないけど、ここで注目を集めたい」。今できることを考え、工夫し、運命の秋を見据えている。
 たかはし・こうじ 滋賀県出身。小学校で野球を始めた。水口高2年時にエースとしてチームを秋季滋賀県大会準優勝に導き、近畿大会で8強入りした。福井工大を経てBCの滋賀で2年間プレー。福井入団後は本格派投手に成長した。右投げ、右打ち。

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