トヨタ自動車に「負けて当たり前」のメンタル打破 8年ぶりVトヨタ紡織の白柳監督【中部実業団駅伝】
2021年11月7日 17時29分
◇7日 第61回中部実業団対抗駅伝(愛知県田原市はなとき通りを発着点とする7区間、計80.5キロ)
来年1月1日の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選を兼ねた第61回中部実業団対抗駅伝競走大会は、トヨタ紡織が最終区で23秒差を逆転し、8年ぶり5度目(アラコ時代を含む)の優勝を果たした。
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首位を追う最終7区。小野田勇次(25)は前半から飛ばし、4キロ手前で23秒差を追い付いた。並走するか、仕掛けるかという場面で、タスキが渡る直前の白柳心哉監督(40)の指示に徹した。「積極的に追い掛けろ。優勝のために前に行け」。トヨタ自動車を一気に突き放した。
毎年トヨタ自動車に先行され、チームの大半の選手は“優勝の味"を知らない。就任3年目の白柳監督は「毎年3分近く差をつけられ、トヨタ自動車には負けて当たり前みたいなメンタリティーだった。就任時にどうしてもそこを変えないといけないと思った」。2013年にトヨタ紡織選手として優勝のゴールテープを切った立場から、立て直しを図った。
今年1月1日のニューイヤー駅伝は15位。レース直後のミーティングで、白柳監督はチームに言った。「勝負どころで引くな」。攻めの走りの重要性を説いてきた。
今大会では、想定外続きのトヨタ自動車と39秒差と競った結果は承知している。だから「追い越せてはいない。本調子のトヨタ自動車に勝てるよう取り組みたい」。指揮官は勝ってかぶとの緒を締めた。
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